月経に関する教育を始めるタイミングは?
月経に関する教育が大切だとわかっていても、いつから始めたらいいのかは悩みどころですよね。前述の「月経の教育に関する意識調査」では、お母さんの2人に1人が「小学校3~4年生」の時期に必要と回答しました。女性の初潮が10~14歳頃から始まることが多いとされており、「小学校3~4年生」「小学校5~6年生」という初潮を迎える時期が月経に関する教育のタイミングと考えている方が多いようですね。
これに対し対馬先生のアドバイスは「月経など、女性が自分の体のことに関して理解を深めるのは、出来るだけ早い(若い)ほうが良いと考えています。初経の時期は昔より早くなっており、月経に関する教育は、小学校2~3年生から少しずつ始めることをお勧めします」とのこと。
これは、世のお母さん方が思っているよりも早いタイミングですね。昔に比べて初経の時期が早くなっていることも意外でした。
産婦人科医推奨!月経教育に「基礎体温計測」
皆さんは基礎体温を計測していますか?女性の体調のバロメーターになるので、毎日計測している方もいると思います。対馬先生も、月経管理や体調管理として基礎体温の計測を推奨しています。
「月経の教育に関する意識調査」で月経の管理として基礎体温計測についてどう思うかを調べたところ、「計測することは重要だと思う」が12.4%、「症状や状況によって計測が重要」が63.5%となり、合わせると4人に3人のお母さんが基礎体温計測は重要と認知していることが確認できました。
一方で、お子さんに基礎体温管理をさせたいかという質問に対して、「はい」と回答した方は15.3%と少数派。また、基礎体温を測り出したらよいと思う時期について「子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミング」との回答が最も多かったです。これだとトラブルが生じない場合は測り出すことがないという可能性も……。
調査では、お母さんの基礎体温管理が重要という認知と、お子さんに対する基礎体温管理実施との間にギャップがあることが浮き彫りとなりました。
これに対し対馬先生は、「基礎体温は、女性一人ひとりが、女性ホルモンや月経に関する正しい知識を身につけ、自分の体のことを知って、不調に対処ができ、妊娠や出産も前向きに取り組める第一歩なのです。子供が婦人科系トラブルの疾患や症状を患ったタイミングで基礎体温を測り始める方が多いようですが、基礎体温は月経の管理のみならず、健康管理の面からも大変メリットがあります。例えば、女性特有のリズムを作り出している女性ホルモンの変化がわかり、自分の体調を客観的に知ることができます。」と基礎体温の計測を強くすすめており、まずはお母さんが自分でつけてみて、娘さんと習慣をシェアできるといいとコメントしています。
基礎体温計測で、自分の体の調子を客観的に数値で知れるのは、冷静に自分の身体と向き合えますし、親子で基礎体温を記録することで月経や体調に関しての会話や相談がしやすい環境をつくれそうですね!
オムロンの婦人用電子体温計は基礎体温アプリとの連携をスタート!
オムロンの婦人用電子体温計は、わずか10秒で検温できる忙しい朝に使いやすい婦人用電子体温計です。
7月1日から、スマートフォンの健康管理アプリ「OMRON connect」とスマートフォンの基礎体温管理アプリ「ラルーン」「ルナルナ 体温ノート」との連携ができるようになり、基礎体温のグラフ化や生理日・排卵日の予測機能を利用可能。基礎体温の管理がより簡単、便利に続けられるようになりました。
毎日の計測の積み重ねが月経や体調の管理に大切な基礎体温。簡単・便利にできるのはありがたいですね♪
教えてくれたのはこの方
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座 院長 対馬ルリ子先生
産婦人科医 医学博士
月経についてお子さんに教えることが大切なのはわかっているのに、「教え方がわからない」というのは、お母さんにとっては不安ですよね。
今回紹介した「月経教育を開始するタイミング」や「月経教育の第一歩としての基礎体温計測」で、お子さんが自分の身体に関心を持つきっかけになり、初経をスムーズに迎えられたら幸いです。
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