【誰でもできるやさしいお片付け】諦めることからはじめる、片付けの成功事例

家のこと

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2020.08.16

モヨウ替えコンサルタントの三木智有です。

いろいろと試してみたんだけど、どうしてもお片付けが苦手。
だからといって、雑然としたままで気にならないというわけでもない。
そんな方におすすめしているのが、諦めることからはじめる「やさしいお片付け」。
今回も前回に引き続き誰でも片付けられるようになるポイントをお伝えします。
モヨウ替えコンサルをしている中で実際に聞いた方法です。それは小さな「諦める」を作る、ということ。諦めポイントをあえて決断することで気持ちとお部屋が少し心地よくなった。そんな方法たちです。

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食器棚にしまう、を諦める

出典:www.photo-ac.com

洗った食器は拭いて食器棚へしまう。そのほうが衛生的だし、気持ちもいい。それはわかっているけどなかなかできなくて罪悪感を感じてしまうことありませんか?
いつも食器を拭くのが面倒くさくて、溜まった水切りカゴを見て憂鬱になっていたママさん。思い切って「水切りカゴに入れてあることを基本」にしようと決めたのです。
すると、残っているのは当たり前。拭くことができたら「今日はすごくがんばれた!」と偉業を達したような気持ちになるのだと。

このように、わが家の初期設定をすこし「やさしく」設定してあげることで、罪悪感を減らすことができるのです。

捨てる、を諦めて”しまい込む”

実際にいろんな方のお家でモヨウ替えをしていると、基本的には「捨てる」をしっかりとやりきることがスタートになります。
とはいえ、一つひとつを捨てる決断に時間も体力もかかってしまう、というご家族もいます。
本来は、押し入れの奥などにダンボールに詰めてしまい込んでしまうのは、あまりお勧めしません。なぜなら、しまい込まれた物は2度と使われることもなく、存在すら忘れ去られてしまい、ただ場所を取っているだけの物になってしまうことが多いから。

ですが、しまい込むことで安心してスペースを確保することができるようであれば、捨てるのではなくてしまい込むのもひとつの手段です。

大切なのは、しまい込む場所をちゃんと決めておくこと。そして、無駄なくしまい込むこと。

しまい込むときは”四角くしまう”

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あるご家庭では、物がとにかく「裸」でしまい込まれていました。
押入れの中にも衣類やオモチャ、洗剤のストックや書類ファイルなどが無秩序に山積みに。
棚の中も収納BOXなどは使わずに、ほとんど直置き。
これらは「四角くしまう」ことで随分とコンパクトにしまうことができます。

四角くしまう、とは物を裸で収納するのではなく、文字通り四角い収納BOXやダンボールなどに入れて、外形を四角くすること。そうすることで隙間なく収納を活用できるようになるのです。

自分で片付ける、を諦める

一度部屋をゼロリセットできると、そこからお部屋を維持するのは随分と簡単になります。
前回の「やさしいお片付け」でも書いたように、「増やさない」に注力するだけでよくなるから。
でもとにかく、増やさないよりも減らすことの方が、大変さを感じる方は多いものです。

部屋のモヨウ替えでお伺いしたあるご家庭は、とてもスッキリと片付いていました。
この状態から今度は使いやすさをコーディネートしたい、ということでご依頼くださったのです。
話を聞いていると、実は片付けたり捨てたりするのが苦手で、すこし前までは足の踏み場もないほどだったと言います。

でも自分で片付けることを諦めて、お片付け業者に依頼。このときに気をつけたのは「片付け方を身につける」などのレッスン型ではなくて「ガンガン処分してくれる」タイプのサービスにしたこと。
ほんの一日で家がサッパリ。矢継ぎ早に「処分しますか?」と聞かれ続け「あぁ、もうほとんどいらないや」と悟り(!)が開けたと言います。

まとめ

いくつかの実際の事例をもとに、「諦める」ことからスタートさせるお片付けについてお伝えしてきました。
大切なのは「物がない生活」ではなくて「自分たちなりに罪悪感を感じずに暮らす」ことではないでしょうか。
無理をせずに、まずは自分のなかにある無意識の常識を疑うところからはじめてみましょう。

三木 智有:NPO法人tadaima! 代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。
初の著書『家事でモメない部屋づくり(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』が7月17日に発売された。

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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