「帰りたくなる家庭」にする極意|居心地のいい家に共通するもの #家事シェアコンサルタントの視点

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2020.08.23

日本唯一の家事シェア研究家の三木智有です。普段は子育て家庭を中心にモヨウ替えコンサルタントをしています。

コロナ禍でずっと家族で顔を突き合わせる日が続くと「家にいるのがシンドいなぁ」とか「家族と話をするのが辛いなぁ」なんて思うことはありませんか??

コロナ禍に限らなくても、長年一緒に暮らしていると家族で何を話したらいいかわからなくなったり、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)みたいな会話をこなすだけ、なんてことになってしまっているかもしれません。

今日は、家事シェア研究家として数々の家庭を見てきたなかで、ぼくが「これはぜひわが家でも取り入れたいな!」と思った家族コミュニケーションをご紹介します!

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”楽しかったこと”と”がんばったこと”を必ず報告しあう

小学生の息子さんとの会話がそっけなくなる、夫との会話も無機質になってしまう。そんな風に悩んでいたあるママが実践して「家族との会話が変わった!」と喜んでいた方法がこちら。

「”楽しかったこと”と”がんばったこと”を必ず報告しあう」

なぜ、このようなコミュニケーションをするようになったのでしょうか。キッカケは何気なく聞いた一言だったようです。

それまでは「学校どうだった?」「何か楽しいことあった?」と聞いても、「うん」とか「普通」とか適当に流されてしまっていました。「男の子は大きくなればそんなもんかな」という思いもありましたが、ある朝「今日は帰ってきたら”楽しかったこと”を教えてね」と言ったところ、夕飯の時間にいろんなことを教えてくれたといいます。

これはもしかしたら使えるかも、と思い夫にも同じように言ってみたところ、やはり楽しそうに教えてくれたとのこと。

ポイントは事前に、「楽しかったこと」「がんばったこと」を聞くからね、と伝えておくこと。
そうすることでその日一日の楽しかったことに自覚的になれるのだとか。

いまでは、毎日このハッピーコミュニケーションは続けられているそうです。

誕生日には、”魅力”を羅列した手紙を書く

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「毎日相手に感謝を伝えましょう」とはよく言われるコミュニケーションのコツです。
でも、毎日感謝を伝えるのってなかなか難しいものです。
この話を聞かせてくれたご家族は、「誕生日に”魅力”を思いつく限り書いた手紙をプレゼントする」ということをしているとのこと。

キッカケは夫。ある妻の誕生日に、自分の思う妻の魅力を箇条書きで書き連ねた手紙をくれたそうです。
そして、同じことを息子の誕生日にしてみたところ、息子さんは大喜びで大切な宝物にしてくれているのだとか。
以来、誕生日には必ずその人の”魅力”を書くようにしているそうです。
これは、ふだん埋もれてしまいがちな相手への感謝を伝えることにもなっているとのことです。

円満夫婦は平日113分も会話してる!

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夫婦に限られてしまいますが、明治安田生命が2017年のいい夫婦の日に行ったアンケート調査では、円満夫婦と不満夫婦の間には会話時間に3倍も開きがあると言う結果が。

2020年、ステイホームが広がった今は、これまで以上にこの会話時間の持つ意味、つまり会話の質が重要になってくると思うのです。
時間が長いだけでなく、そこに「楽しさ」や「相手への敬意」が感じられるとステイホームの辛さを和らげることができます。

帰りたくなる家庭には「いい文化」が根付いている

この2つのご家庭の話から、家族の会話とはテクニックから「いい文化」へと習慣化されることが大切だと感じます。
正解はひとつではありません。色々な方法を試しながらぜひ、わが家なりの「いい文化」を考えてみてください。

三木 智有
NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家 子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。初の著書『家事でモメない部屋づくり(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)』は好評発売中!

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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