包丁は“押す”と“引く”が基本。動画でよくわかる!肉の切り方
キッチンには包丁が欠かせませんが、意外と正しい使い方は知らないもの。鶏もも肉の皮がなかなか切れなくて困った、なんて思いをした方も多いのではないでしょうか?
「まずは包丁が切れる状態であることが大切」と話すのは、貝印株式会社の“包丁マイスター”林泰彦さん。【包丁マイスターに聞く】切れ味が料理に影響するって本当?誰でもできる家庭用包丁の研ぎ方を伝授しますでは、初心者でもできる包丁の研ぎ方について教えてもらいましたが、この方法でメンテナンスをしていれば、大体のものは難なく切れるといいます。
「包丁は押したり、引いたりすることで食材を切るんですが、そのとき滑らせるようにして切ると、よく切れるといわれています。
サンドイッチのように、やわらかいものとかたいものがいっしょになっているときは、押す・引くの動きを小刻みにして、少しずつ切るのがコツです」
動画では、ミシュラン星付きの日本料理「一凛」の店主、橋本幹造先生が、鶏肉・豚肉のすじの切り方、繊維を無駄に傷つけないおいしい切り方をレクチャーしています。ぜひチェックを!
ケーキや太巻きなど、切りにくいものを切るコツを伝授!
切れにくいものの代表である「ケーキ」と「太巻き」。うまく切るには、どうしたらいいのでしょうか? 林さんにコツを教えてもらいました。
ケーキの切り方
「よく切れる状態の包丁で、小刻みに包丁を押し・引きしながら切るのがおすすめです。包丁を温めると、切れやすく感じます。
包丁を温めるときは、必ずお湯を使って温めましょう。コンロの炎で包丁をあぶるようにして温めるのは絶対にやめてください。
包丁は、加熱して急冷することで金属の組織を変化させて硬くしてあります。しかし、150〜160度程度を超える熱であたためると、せっかくの硬さが失われてしまうんです。お湯なら沸騰しても100度程度なので、安心してお使いいただけます」(林さん)
太巻きの切り方
「よく切れる包丁を濡れふきんで湿らせると、スッと切れます。ポイントは、切るたびに濡れふきんで拭いて、包丁についた余分なお米を取ること。クリーンな状態ならスッと切れますよ」(林さん)
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