切れ味のいい包丁を使うと、料理がおいしくなる⁉︎
トマトを切ったら、薄皮がグニュっとつぶれた。
長ねぎをみじん切りにしたら、一番下がつながっていた。
毎日の料理で、こんな体験をした方は少なくないのではないでしょうか?
「これはすべて包丁の切れ味が落ちているサイン。しかも、“重症”です」と話すのは、日本が誇る刃物メーカー・貝印株式会社の“包丁マイスター”林泰彦さん。包丁の切れ味は、料理のおいしさに大きく影響するのだと林さんはいいます。
「切れ味のいい包丁で切ったきゅうりと、切れ味のあまりよくない包丁で切ったきゅうりを比べると、みずみずしさがまったく違います。よく切れる包丁を使ってピーマンを切ると、苦味が苦手だったお子さまが食べられるようになったという話も聞きます。
切れ味のいい包丁なら、食材の繊維を無駄に壊さずに切ることができるんです。スパッと切れば角が立つし、舌ざわりがなめらかになります。切れ味のいい包丁を使うメリットは、ここにあるんですよ」
包丁を研ぐ頻度は? 切れ味の低下はどう知ればいい?
【包丁マイスターに聞く】家庭用におすすめの包丁とは? 金額で何が違うの? 種類、素材についても解説では、いい包丁は切れ味が長持ちすると教えてもらいました。ただ、いい包丁でも、永久に切れ味のよさが保たれるわけではありません。だんだんと切れ味は落ちていきます。
「よく切れる包丁=刃の先端が鋭い状態ということ。食材を切ると、食材やまな板と摩擦がおき、先端が少しずつ潰れて、切れ味が落ちていきます。
買ったときの切れ味を覚えておき、それよりも切れなくなったと感じたときが、包丁を研ぐタイミング。ふだんの使い方によって研ぐ頻度は変わるので、『あれ? 切れないかも』と感じたときにお手入れしましょう。
何年も手入れしないまま使い続けると、いざ研ごうとしたときに非常に時間がかかります。先ほど紹介したような“重症”になる前に、包丁を研ぎましょう」(林さん)
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