“包丁マイスター”が伝授! 砥石を使った包丁の研ぎ方のコツ(動画付き)
砥石を使った包丁の研ぎ方(洋包丁・両刃編)
「砥石の削る力を借りて、つぶれた包丁の先端を尖らせるのが、包丁を研ぐということ」と林さん。貝印株式会社が主催する「包丁の研ぎ講座」でたくさんの人たちに研ぎ方を伝えるなかで、もっとも簡単でやりやすいと納得してもらえたのが上記の方法だと話します。
最大のポイントは、「包丁が砥石にあたる角度をブレさせないこと」。
「一生懸命に研いでいるのですが、先端が丸く研げてしまい、結果的に切れやすくならないという方がよくいらっしゃいます。それは、包丁の砥石に対する角度がブレているから。この角度が一定でないと、先端が丸くなってしまうんです。
いろいろな食材を切るために使ういわゆる万能包丁は、刃の先端が30度程度になっているといいといわれています。両刃なので、片側ずつ15度程度になるように一定の角度で砥石に当てると、ちょうどいい鋭さになります」
とはいえ、研いでいるときは常に包丁が動いています。慣れないうちはどうしてもすぐにブレてしまいますが、そんなときはどうしたらいいのでしょうか?
「はじめはそういうものですよ。だから、『あれ、ブレた?』と感じたときに、こまめに角度を確かめることが大切です」
林さんがおすすめするのが、砥石と包丁の背とのすき間に、小指をはさんで確かめる方法です。女性なら小指の第一関節くらいまで、男性なら小指の爪くらいまでが15度の目安。
10円玉を使ったり、割り箸を使って確認する方法もありますが、確かめるたびに何かを取り出すのはひと苦労。小指なら、ストレスなくすぐに確認できます。
「こうして確認すれば、包丁が寝過ぎてしまっているか、起きすぎてしまっているのか、すぐにわかります。こまめに角度を確認しながら研いでみてください」(林さん)
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。