【包丁マイスターに聞く】家庭用におすすめの包丁は?金額でどう違うの?種類、素材についても解説

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 【包丁マイスターに聞く】家庭用におすすめの包丁は?金額でどう違うの?種類、素材についても解説

2020.09.30

おうち時間が増えて、キッチンに立つ時間が増えた方もいるのではないでしょうか。
包丁は料理道具としては欠かせないアイテムですが、選び方や扱い方については意外と知らないものですよね。
そこで、貝印株式会社“包丁マイスター”の林泰彦さんに、包丁について3回に渡って教えていただきます。
第1回は、家庭用の包丁の選び方について伺いました。

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包丁の値段の違いは、“切れ味のよさ”をどれだけ保てるか

出典:www.kai-group.com

 家庭用包丁のトップシェア*1を誇る貝印株式会社では、全国で28店舗のホームセンター等でKaiShopを展開しており、KaiShopでは持ち込まれた包丁を有料で研ぐサービスを行っています。同社でKaiShopとマイスター制度の責任者をつとめる“包丁マイスター”林泰彦さんは、その現場でさまざまな家庭用包丁を見てきたスペシャリストです。
*1 KSP POS 2017〜2019年から自社集計

「これまでの経験と市場調査からいうと、大体1家庭3〜4丁の包丁をお持ちのようです。違う種類を揃えているというよりは、使っていた包丁が切れなくなったので新しく購入するけれど、前のものは手になじんでいるので捨てられない、という方が多いです。

 そういう方には、1000円の包丁を3回買い換えるよりも、ワンランク上の3000〜4000円のものをお使いになったらどうですか? というご提案をします。
 包丁は、おいしい料理を下支えする道具です。気持ちよく切れると、効率よく、気持ちよく、おいしくお料理できると思いますよ」(林さん)

 最近では100円ショップや量販店などで、安価に包丁を購入できるようになりました。形や見た目には大きな差がないように感じますが、金額でどんなことが変わるのでしょうか?

 林さんは、「いい包丁の3要素」として、以下の3つのポイントを挙げています。

いい包丁を作るための3要素


① 材料がいい
② 製造工程(焼き入れ)の精度が高い
③ いい刃つけが施されている

「とくに切れ味を左右するのが、③の刃の付け方。安価な包丁でも、研ぎの技術がある人がしっかり研げば、ある程度の切れ味にはなります。
 ただ、①②がないと、その切れ味は持続しません。いい材料を使って、いい焼き入れをすることで、強靭で、いい切れ味を長く保てる包丁になる。そのためにはコストが必要で、それが包丁の価格に反映しているわけです。
 ちょっと乱暴な言い方ではありますが、金額が高いほど、よく切れる状態を維持しやすいといえると思います」

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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