秋冬も日焼け止めを塗り続けなければいけないの?
UVケアに関してはさまざまな情報が出回っていて惑わされることも多いですよね。今回は美容皮膚科医の先生に素朴な質問をぶつけていきます。聖心美容クリニック 美容皮膚科指導医長 兼 熱海院院長で、自身がノーファンデーション主義を貫き「すっぴん.Dr」として知られる美肌の持ち主、小林美幸院長にお話を聞きます。
まず、「そもそも日焼け止めは一年中塗り続けた方がいいのか?」という素朴な疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。紫外線の量も減っているし、真夏のように肌がじりじりと焼ける感覚もないし……。
この質問に対しては「もちろんです。紫外線には365日気をつけて毎日使用してください。窓があるなら屋内でも塗ってください。しわの原因となる紫外線は窓ガラスも通り抜けて降り注ぎます」とぴしゃり。これはステイホーム中でも気が抜けません。
毎年夏の終わりに日焼け止めが余ってしまい「来年も使えるかな?」と悩んでいた人、実はその日焼け止めは明日からも使い続けていくべきものだったのです。ちなみに使用期限が過ぎてしまった日焼け止めに関しては「酸化している場合もあります。使用期限をしっかりみて、なるべく毎年新しいものにすることをおすすめします」とのこと。
日焼け止めって結構高い!でもやっぱり、高価な方が良く効くの?
「夏だけだし」と、効果を期待して値段の高いものを購入したくなるのが日焼け止め。ですが1年中、365日塗るとなると、心配なのが予算です。
実際、値段が高い方が効果があるのでしょうか。
小林院長曰く「日焼け止めは値段ではありません。値段によってテクスチャやいろいろな機能があるかと思いますが、まずは適量をしっかり塗ることです。どんな高価なものでも量が足りなければ表示してあるSPFやPAにはなりません」。
とにかく、惜しまず使える価格帯のものをしっかりと塗ることが大切なようです。また「最近の調査では、きちんと適量を塗ったつもりでも手に日焼け止めが残っていて顔に必要量が塗れていなかったり、5分しか経っていなくても汗で落ちてしまったりすることもある」とのこと。こまめに塗り直すことも大切ですね。
外出前のビタミン系のスキンケアや柑橘系を食べるのはNG?
雑誌やネット等で目にするのが、外出前にビタミン系のスキンケアをしたり、オレンジなどの柑橘系のフルーツを食べると日焼けをしやすくなってしまうという情報。
これに関しては「一部の柑橘系(グレープフルーツなど)やセリ科の野菜(セロリ、にんじん、パセリなど)を食べた後は日焼けしやすくなります! これらの食品はソラレンという光毒性物質を含んでおり、光を浴びると日焼けします。ビタミンCなどの栄養素自体は抗酸化作用もあり良いですから、夕方以降に食べると良いでしょう」とのこと。
朝は生の酵素を摂取するためにフルーツを食べるようにしている人は、少し注意が必要ですね。
日焼け予防になる食べ物としては「抗酸化作用のあるものがおすすめ。緑黄色野菜やビタミンAを含む豚肉なども良いでしょう」とのこと。
すこし涼しくなってきた秋口は、UVケアに気の緩みが出る時期でもあります。美容皮膚科の先生の簡潔明瞭な回答を胸に、今こそ正しい方法でUVケアを丁寧に継続していくことで“美白”をキープしていきましょう。ここで日焼け止めを手放すのか、使い続けるのか、そこに“美白”への分かれ道があります!
教えてくれたのは……
聖心美容クリニック 美容皮膚科指導医長 兼 熱海院院長 小林美幸院長
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