コロナ太りは痩せにくい!?
コロナ太りには3つの原因があります。その1つは自粛生活による運動不足、2つめは食生活の変化や脳内ホルモンの減少による食事の偏り、3つめはコロナ禍のストレスです。私の担当した患者さんでは、ストレス太りが多いように感じました。
まず、不安な気持ちになるとセロトニン不足で糖質が食べたくなります。また、飲み会や趣味など楽しみの時間が少なくなり、喜びを感じたときに分泌されるドーパミンが減ると油ものが食べたくなります。ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンを分泌しますが、これは筋肉を脂肪に変えるという、肥満につながる働きをします。
コロナ太りは、ホルモンの変化やストレスが絡んでいるため、なかなか解消するのが難しくなっています。
どうやったら痩せられる?免疫力を落とさないように「食べて痩せる」がコツ
コロナ禍は免疫力を落とさないことが大切です。
食べないで痩せるのではなく、“食行動を正すこと”が肥満の解消につながります。まずは、朝食をしっかり摂りましょう。朝食をとらないと、代謝が上がらず脂肪が燃えにくいままで、昼食や夕食では、脂肪を余計に溜め込んでしまいます。
また、仕事などで夕食が遅い人は、分食をすすめています。18時までに糖質量やカロリーが高い主食を摂り、帰宅後におかずだけを食べます。徹底的にダイエットを行うならそれぞれの環境に合った方法が必要ですが、ここではまず基本を押さえておきましょう。
食後の血糖値の急上昇は、脂肪の蓄積を促進させる
甘いものやごはんやパンなど糖質を摂ると、分解されてブドウ糖になります。ブドウ糖は腸から吸収され血液の中に入ります。これを血糖といい、血液の中の血糖の量を血糖値といいます。
食後、血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、インスリンによってブドウ糖が細胞内に運ばれ、エネルギー源として筋肉を動かしたり、脳を働かせたりするのに利用されます。しかし、余ったブドウ糖は中性脂肪として合成され貯蔵されていきます。
食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることで、ブドウ糖が中性脂肪に変わるのを抑えることができるのです。
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