幸せホルモン「セロトニン」は精神を安定させる
「セロトニン」とは脳内の神経伝達物質のひとつで、精神を安定させる働きがあります。逆にこのセロトニンが低下すると、イライラしたり不安感が強くなったり、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック障害などの精神症状を引き起こすといわれています。
最近では、セロトニンの低下の原因に、女性ホルモンの分泌の減少が関係していることが判明し、更年期障害と関わりがあることが知られるようになってきました。
コロナ禍の今、セロトニンを増やすことはとても大切です。
参考|厚生労働省e-ヘルスネット「セロトニン」
①太陽光を浴びる
セロトニンは、太陽光を浴びることで分泌が促進されます。
太陽光は10,000ルクスもあり、雨が降っていても5,000ルクスあるので、朝起きたら窓を開けて大きく深呼吸してみましょう。午前中にベランダで洗濯物を干したり、外回りの掃除をするのもおすすめですよ。
窓際やカーテン越しでも効果があるので、日中室内で過ごす時は、明るい窓際がおすすめです。
参考:産業保健新聞|「憂鬱にならない上手なセロトニン・ケア」
②歩く、食べる、呼吸するなどの”リズム運動”を日常に取り入れる
セロトニンの活性化にはリズミカルな運動が効果的です。簡単にできるリズム運動として、「歩行運動」「食事の咀嚼」「意識的な呼吸」などがあります。ガムを噛むのも同様の効果があります。他にも、背伸びをするようにかかとを上げ下げさせたり、軽く膝を曲げるスクワットも◎。キツイと感じない程度の軽い運動でOKです。洗い物をしながら、歯磨きしながら、ドライヤーをしながらでもできるので、ぜひやってみてください。
参考:産業保健新聞|「幸せ物質セロトニンを増やそう!」
③トリプトファンを含んだ食事を積極的にとる
セロトニンの分泌にはアミノ酸の一種である「トリプトファン」が欠かせません。できるだけ毎日の食事に取り入れましょう。
【トリプトファンの豊富な食材】
赤身の魚、バナナ、乳製品(チーズやヨーグルト)、ナッツ類(アーモンドやヒマワリの種)、大豆食品(納豆や豆乳)、そば、魚卵(イクラやタラコ)
また、「ビタミンB6」はトリプトファンをセロトニンに生成するためのサポートをしてくれる働きがあります。こちらも積極的に取り入れたいですね。
【ビタミンB6の豊富な食材】
レバー、肉類(豚、鳥、牛)、魚類、ナッツ類(ピスタチオ)
参考:産業保健新聞|「幸せ物質セロトニンを増やそう!」
ストレスや不安を取り除き、幸せをもたらせてくれる「セロトニン」。意外と簡単な方法で増やせることがわかりましたね。
私達が最も簡単にできることは、毎朝太陽光を浴びながら朝食を取ること。忙しくて朝ごはんを食べていない、時間がないからゆっくり噛まないで慌てて食べているという方は、まずは朝食を見直してみてはいかがでしょうか?
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