「子どもの塾代が高すぎる!」
お子さんがいるご家庭では「子どもの塾代が高すぎる」と悩んでいる人も多いかもしれません。
塾の費用は、子どもの教育のために必要な支出と思っていても、あまりに高額だと支払いが苦しくなってしまうこともあり、塾の費用のために借金をしてしまうようなご家庭もあります。
今回は、「塾の費用が高すぎると感じる時にできる、家計管理の方法」を紹介します。
「塾の費用が高すぎる」と感じる方は、参考にしてみてくださいね。
子どもの塾代の平均は?
まず、文部科学省の「子供の学習費調査」から、年間の塾代(学習塾費)の平均を紹介しますね。
小学校
■公立 53,313円
■私立 252,790円
中学校
■公立 202,965円
■私立 153,365円
高校
■公立 106,884円
■私立 129,313円
公立中学校を例にして考えてみると、年額202,965円ですから月額に換算すると約1万7千円です。
月額1万7千円なら、それほど高額にならないのでは? と思った方もいるかもしれません。
しかし、同調査の「学習塾費の金額分布」を見てみると、学習塾費を支出している場合,私立小学校,公立中学校,公立・私立高等学校(全日制)で「40万円以上」の分布がそれぞれ最も高くなっています。
また、年間で学習塾費に支出した物の平均額は,幼稚園では公立約6万6千円,私立約12万3千円,小学校では公立約13万6千円,私立約33万7千円,中学校では公立約29万3千円,私立約25万 4千円,高等学校(全日制)では公立約28万3千円,私立約33万8千円となっています。
年間40万円を塾にかけているとすると、月の負担額は約3万3千円になりますから大きな負担になることが分かります。
高すぎる塾に無理してない?
塾の平均額は上記の通りですが、「塾の費用が高すぎる」と感じる時は、「塾の費用の見直し」が必要です。塾の費用は、塾によって大きく異なるため、収入に合わせた塾選びを心がけましょう。
通学制の塾が高すぎると感じるなら割安な通信教育を組み合わせて選択するなど、支払いが滞ることのない範囲で選択することが大切です。塾に通わせたいと思う親心は分かりますが、借金をしてまで「高すぎる塾」に通わせるべきかは相談した方が良いでしょう。
私にも子どもがいるので経験がありますが、高額な塾に行けば学力が上がるとは必ずしも限らず、本人のやる気次第では安価な参考書だけも充分ということもあるのです。
一度始めると、なかなかやめることができない場合もありますから、初めの選択が特に大切です。
「子どもの塾代が高すぎる!」と思ったら
子どもの塾の費用は、子どもの教育のためには大切な支出です。
しかし、支払い能力を超えた金額を子供の塾代に払い続ければ、だれでも家計は破綻してしまいます。
より良い進学のために塾に通わせていたのに、肝心の大学のための貯蓄ができず、進学をあきらめざるを得ない状況になってしまったり、不本意ながら子ども本人に貸与型の奨学金などで支払いの負担を負わせてしまうことにもなりかねません。
実際に、子どもの進学費が支払えず借金に頼り続けた結果、借金まみれになってしまい、子どもが大学を卒業したと思えば借金の返済に追われる日々。気づけば老後の貯蓄が全くできず、老後破産を迎える方も少なくありません。
このような危険な家計管理になってしまうことのないよう、「塾代が高すぎる」と感じる時は、早期の家計の見直しが必要です。
文/家計簿・家計管理アドバイザー あき(2年間で350万貯めた!ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ)
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