コンビニ・スーパー・100均で出会える絶品チョコレート【連載#人生はチョコレート】

料理・グルメ

 コンビニ・スーパー・100均で出会える絶品チョコレート
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チロルチロルチョコ プチロル

そして次も同じくチロルの仲間「プチロル」こちらは、ダイソーで見つけました。(2個で108円のコーナーにありました。)チロルの1/24のサイズ(ビミョー)のフルーツ&ミルク&きなこのミニチロル。

チロル

フルーツは色も可愛らしくて、いちごとバナナにメロンのラインナップ。カサカサっと手にとって、一度に口に入れる……ことはオススメしません(笑)。バナナとメロンの香りが格闘して収拾がつきにくいので、こちらはミルクといちごとか、バナナときなこなど、組み合わせを楽しむのがオススメです。

チョコ
 カレ・ド・ショコラ Cacao70 & 柚子

スーパーやコンビニで手に入るチョコの中では、おそらく今シーズン1、2を争う人気ではないかと思われるのが、「カレ・ド・ショコラ Cacao70&柚子」。
カカオ度数の高いチョコレートはたくさん他にも出ていますが、どちらかと言えばどれも強めに「苦み」を感じます。ところがこちらはさわやかな「酸味」が秀逸。この繊細な正方形を口に入れるとベトナム産カカオの特徴であるベリーにも似た「ちょい酸っぱ」を一番最初に感じますが、溶け出すと、すぐさまカカオの深みのある香りとチリッと短く消える苦み、最後にゆずの香りが残ります。

私はどちらかというとチョコレートに関しては「お子様舌」なので、断然甘々なミルクチョコレートが大好きですが、こちらは6枚も何も飲まずに、そして他の物を口に入れることなく食べ続けました。人の味覚の幅は想像を絶するというお話を、この連載の第1回に登場してくださった、カリスマチョコレートバイヤーのみりさん(木野内美里さん)も仰っていましたが、私もそのことを心してお伝えしようと心がけています。います、いますが! いや、これは申し訳ないのですが「おいしい」としか言えません。おそらくかなりの研究とモニタリングを重ねてこの味に到達したのでしょう。秘境に咲く一輪の花が人々の心を潤すように、その道のりの険しさが想像できるほどの圧倒的なうまさです。あ、また7枚目を口にいれてしまいました。まだ全く溶けていない時には、ゆずの香りが一番引き立ちます。これは7枚目で気づきました。奥が深いです。これは冒険心をくすぐられます。カレ・ド・ショコラ Cacao70&柚子、なかなかの強者……と、あっ! 最後、溶けてなくなる最後の最後にとても深い甘みが残ります。これはスゴイ。大阪のおばちゃんでごった返す午後6時のスーパーで、鶏むね肉とパン粉と一緒にかごに入れて購入したものとは思えない、しっかりカカオの特徴までを感じることのできる高級チョコの味わいです。この味ができあがるまでの紆余曲折がきっとあったに違いない、そんなストーリーが垣間見える1枚です。

チョコ

さて次にご紹介するのは、プチプラチョコの王様と言っても他メーカーの方々以外は誰も怒らない「ブラックサンダー」一門。中でも今回は「しっとりプレミアム」師匠の登場です。この一門の中には、ちょっと別格な「プレミアム」兄さんが2名おられ、もうおひとりは「至福のバター」兄さん。ゴールドの帯にPREMIAMUのロゴが眩しいです。今回登場していただく、こちらのしっとりプレミアム兄さんは、北海道生クリームやコニャックも入った、ラグジュアリーさがウリ。それでいて気取らず、小学生でも買える価格設定にブラックサンダー一門のゆるぎないこだわりが感じられます。あくまでも下積み時代を支えてくれた子どもたちへの恩を忘れない、といったところでしょうか。

チョコ

かじった断面をお見せするのは失礼なので「兄さん、かんにんやで!」と言いながら、真っ二つにしたところがこれです。この密度の高さ、キメの細かさを誇りながらも、食べるとガッツリな満足感。ブラックサンダー一門にとっては「くちどけ」のひと言はご法度のようです。決して甘えず媚を売らず、わが道を行く彼らの潔さは、私たちの胃と心を満たしてくれます。
今日、これをスーパーの棚で見つけたとき、ちょうど大学生くらいのメンズが、右腕を振りかぶって? こちらを2個ガサッと掴み取って去ってゆきました。そう、男子学生の空腹を満たすボリュームと、チョコレートファンの味覚を圧倒するカカオ感こそが、一門発展の秘訣です。
そして何より、男子が手にしても違和感のないルックスの素晴らしさもまた魅力です。
チロルがキャピキャピのアイドル軍団ならば、こちらは男所帯の落語家一門。師匠の芸風を担った花形たちがずらりと勢ぞろいして楽しませてくれます。

さて次回は、「ギフトに最適! デパ地下で手に入る海外ブランドチョコ」を、お送りします。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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