結局は「マスク」が基本的かつ絶対的!?
株式会社医師のともが1,155名の医師を対象に行った「花粉症に関するアンケート調査」によると、おすすめ、または実際に取り組んでいる花粉症対策として「マスク」という回答が20.4%を占め、もっとも支持を集めました。
1位 マスク
2位 うがい
3位 点鼻薬・点眼薬
4位 手洗い
5位 メガネ
6位以下 処方された薬、鼻うがい、市販の薬、舌下免疫療法、漢方療法、加湿器など
・日光を十分に浴び、習慣的な運動を続ける(40代・小児科)
・ワセリンを鼻孔の前に塗る(50代・内科)
・洗濯物は部屋干しにするなど衣類に花粉が付着しないようにする(50代・眼科)
感染症対策としてマスクの有効性はさまざまな検証がされているとおり、花粉症にも必須アイテムです。空気中の花粉が体内に侵入しないようにブロックし、万が一くしゃみをした場合にも、飛沫を最小限に抑える効果が期待できます。もっとも基本的ではありますが、効果的対処法だといえるようです。
ただし、花粉が侵入する量を減らすためには、ご自身の顔に密着していないと効果は半減するため、顔のサイズに合ったマスクを着用することが大切です。
「花粉症にいい食べ物・飲み物」は根拠なし!
「おすすめ、または実際に摂取している花粉症対策の食べ物・飲み物を教えてください」という問いには、ヨーグルトや納豆といった回答もある中で、多くの医師が「特になし」と回答し、半数近くを占めました。花粉症に効果的な食べ物・飲み物について、テレビや雑誌などでさまざまな特集が組まれることがありますが、医師のみなさんの間では「食べ物・飲み物が確実に花粉症に効くという根拠がない」といった見解があるようです。
症状改善には腸内環境は大切という意見も
「食べ物・飲み物が確実に花粉症に効くという根拠がない」といった医師の意見が多く見受けられましたが、「花粉症の症状を和らげるためには腸内環境を整え、免疫機能を正常に働かせることが大切」との回答もありました。ヨーグルトや納豆などを摂取することは、決して花粉症にプラスにならないわけではなく、直接的にではなくとも、症状改善に役立つとも言えます。花粉症対策として、マスク着用や服薬等といった基本的な対処法と併せて、食事を意識してみてもいいのかもしれません。
【花粉症の症状改善に役立つ可能性があるもの】
●ヨーグルト ●納豆 ●乳酸菌飲料 ●キムチ ●味噌など
医師がおすすめする市販薬
普段の生活ではマスクを着用し、食生活や睡眠などに気を付けて体調を整えること以外にできる花粉症対策として、かかりつけの病院で花粉症の薬を処方してもらうことがベストです。しかし、花粉症が辛くても、昨今のコロナ禍において、病院に行くのを躊躇う人も多いかもしれません。そんなときは、ドラッグストアなどでも買える市販薬を活用してみてください。
医師がおすすめする市販薬
1位 アレグラFX(久光製薬)
2位 アレジオン20(エスエス製薬)
3位 クラリチンEX(大正製薬)
4位 ザジテンAL(グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン株式会社)
5位 エバステルAL(コーワ)
「アレグラFX」は「副作用少なく、効果も高い印象がある」、「眠気が少ない」、「医療機関で処方されている内容と同じ」といった理由で医師からの支持を集め、おすすめする市販薬1位になりました。
ただし、自分の身体に合う薬は人それぞれなので、今回の結果については参考程度にとどめていただき、ご自身に合ったお薬を選ぶことが一番です。
大人ばかりではなく、今や小さな子どもまで花粉症に悩まされている昨今、花粉症は、国民病ともいえる状況です。2021年の飛散状況は昨年よりは減少するのでは、という情報もありますが、せき・くしゃみエチケットに気を配るコロナ禍において、肩身の狭い方もいらっしゃるのではないでしょうか。引き続きマスクをしっかり着用しつつ、医師の処方した薬や市販薬を使っていきましょう。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。