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【40代のリアル白書】不妊治療に積極的じゃない男性の本音と今すぐできる解決法

家族・人間関係

 不妊治療に積極的じゃない男性の本音と今すぐできる解決法

2021.06.13

パートナーがいる人も、そうでない人も、「セックスの悩み」って、人にはなかなか相談できませんよね。でも、医学的に見ると、性の健康は生活の中でとても大切なこと。そこで先日行われた「知っているようで知らない~性の健康セミナー」を誌上再現。3人の医師による、それぞれの視点から「現代のセックス事情」について解説していきます。今回は獨協医科大学埼玉医療センターの小堀善友先生による「不妊」のお話です。

コロナ禍で妊活はどう変化した?

読者の中には、妊活をしている方もいらっしゃいますよね。前回お伝えしたコロナ禍での性生活のデータでは、セックスの回数が増えたという層も少数ですが見受けられました。

自然とセックスの回数が増え、無事に妊娠できたらいいのですが、そうもいかないから難しい問題です。

実は不妊の原因の約半数が、男性側に原因があります。まずこのことがあまり知られていないのではないかと思います。

コロナ禍で妊活の変化

「男性不妊症の多くは『精子が少ない、動きが悪い』という理由。ですが、最近増えているのが『性機能障害』、いわゆる射精がができないという方です。その原因が、不適切なマスターベーションであることも判明してきました」(小堀先生)

男性の不妊治療は、とにかく精液検査から

「男性は精液検査を受けるときに、産科・婦人科で検査をします。普段男性が行く場所でないため、受診するために心理的ハードルがあります」(小堀先生)

その気持ちは十分わかるものの、妊娠はパートナーと共同作業。女性側の負担が多い中、せめて「精液検査」ぐらいは、積極的に受けてほしいですよね。ですが、ちょっと悲しい現実があるんです。

スマホで精子チェック

不妊治療を行う際、男性の半数が女性が検査をした後に、自分の検査を行うというデータがあります。不妊症の確率は半分半分なのに……。

そして、「精液検査」の結果を聞くのにも、女性が1人で聞くという割合が多く、自分のことなのに結果を知らない、という男性も珍しくないそうです。この事実がもっと知られることが求められます。

精液検査

悲しい現実は、まだ続きます。

検査に行ってくれるならまだしも、「俺はちゃんと勃起して射精ができているんだから、精子がいないわけがない」「精液検査など、わざわざ病院に行って受ける必要はない! 時間もない!」という、いわゆる『男の沽券』に関わるとして、不妊治療を拒否している男性が、いまだにいる現実もあるんだとか。不妊治療はもともと女性のカラダに大きな負担があるにもかかわらず、パートナーの協力を得るためにも骨が折れるだなんて、つらいですよね。

*2015年 厚生労働省 子ども・子育て支援推進調査研究事業 7000人の男性不妊患者アンケート

スマホで夫の精子をチェックする!

「不妊治療は、若ければ若いほど有利です。男性不妊症の診断が遅れ、治療開始ができないことを防ぐために、スマートフォンで精液を検査する方法が広まってきました」(小堀先生)

スマホで精子チェック出典:sugucare.jpSuguCare メンズホームチェッカー

これなら、自宅で安価に、簡単に、何度でも確認できるため、病院に行きたがらないパートナーの精子も簡易チェックできます。精子の動きが見てわかるため、その後の通院にもスムーズにつながりそうです。

精子チェックツールは、すでに様々な企業から販売されていますが、小堀先生がおすすめしているのが、ご自身が監修している「SuguCare(スグケア)」

スマホで精子チェック出典:sugucare.jp

動画を送るだけで、培養士(※)から評価がもらえるため、より精度の高い判断をすることができます。

※培養士とは……体外受精などの生殖補助医療を行う医療従事者。精子の定量的・定性的な分析のエキスパートです。

不妊治療はパートナーと一緒に乗り越えたい

リアルな妊活現場では、まだまだ厳しい現実が続いています。ですが、男性側の気持ちや本音がわかったことで、また違ったアプローチも考えられそうですよね。不妊治療は心身ともにストレスがかかるものですが、日々進化していく医療や技術を利用して、ハッピーな結果が訪れますように!

教えてくれたのは……小堀善友先生

小堀善友先生

埼玉県生まれ。金沢大学医学部卒業。獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科・准教授。専門は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。

著者

池田ゆき

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