おいしいきゅうりには、白い粉がついている! この粉、農薬じゃありません!
きゅうりの表面についている白い粉はブルームと呼ばれる、きゅうり自体が水分の蒸発を防いだり、環境の変化から身を守るために出す果粉。
ブルームがついているきゅうりは、皮が薄く、パリパリシャキシャキの食感で、みずみずしいのが特徴です。
昔はブルーム付きのきゅうりが主流でしたが、消費者が農薬と間違えることがあるため、ブルームのないきゅうりが開発されました。
ただ、本来ブルームによって身を守っていたきゅうりが、むき出しになってしまったため、皮が厚く、果肉が柔らかくなりました。
今では、昔ながらのブルーム付きのきゅうりがおいしいと見直され、スーパーでも時々見られるように。今回使うブルーム付きのきゅうりは、皮が薄く味が浸透しやすいですし、イボもあまりないので、板ずりはしません。
「やみつききゅうり」はこんなに簡単に作れる!
常備している材料だけで作れる!
【材料】
きゅうり……1kg
しょうが……1個
濃口しょうゆ……340g
みりん……70g
砂糖……120g
米酢……75g
唐辛子(輪切り)……好みで
白ゴマ……8g
塩……5g(きゅうりの塩もみ用)
STEP1:きゅうりは大きめに切って食感よく
きゅうりは洗い、両端を落として、一口大にカットします。
食感を楽しみたいので、少し大きめに切ります。
STEP2:きゅうりを塩もみして余分な水分を抜く
大きめのボウルにきゅうりを入れて塩もみし、きゅうりに含まれる余分な水分を抜きます。
塩もみしたら、ラップをして30分おきます。1日置いてもOKです。
きゅうりの水けを軽く絞り、別のボウルに移します。
しょうがの皮を剥き、少し太めの千切りにしておきます。
STEP3:漬け汁が熱いうちにきゅうりに加えると、ほどよく味が入り食感も◎!
鍋に、濃口しょうゆ、みりん、砂糖、米酢、唐辛子、白ゴマを入れて火にかけ、みりんのアルコールを飛ばして漬け汁を作り、熱いうちに、きゅうりに加えます。
しょうがも加え、全体が漬け汁につかるように混ぜます。
漬け汁を熱いうちに加えることで、ほどよくきゅうりに味が入り、食感がよくなります。
STEP4:漬け汁は2度温める!
表面が乾燥しないようキッチンペーパーをかぶせて、粗熱が取れるまで冷ましたら、きゅうりとしょうがを取り出します。
漬け汁だけを再び火にかけ、煮立たせ、熱いうちにきゅうりに注ぎます。
そのまま常温で冷ましたら、味のムラがなくなるように、軽くかき混ぜます。
STEP5:冷蔵庫で1日〜2日寝かせたら完成!
きゅうりをつけ汁ごと、タッパーに移し、キッチンペーパーをかぶせ、さらに冷まします。
冷めたら、タッパーのふたをして、冷蔵庫に入れて1日寝かせたら完成です。
ちなみに、2日漬けると、さらにおいしくなります。
ほどよいきゅうりのパリパリ感と、しょうがの風味、そしてほどよい甘みがあり、さっぱりして本当においしいです。
教えてくれたのは:岩野上幸生さん
YouTubeチャンネル登録者数23万人/料理人歴18年目/飲食店経営者