可愛い我が子が加害者に!? 自転車は大人で時速20kmに
近所の警察の方と仲がいい筆者ですが、よくその警察の方は子どもに自転車の乗り方を指導しています。「いつも、ありがとうございます」と筆者が声をかけると、その警察の方は「大人がね普通に乗ると、時速20kmくらいにはなるからね」と笑いました。警察では普通の認識なのでしょうが、筆者はとても驚いたものです。
日頃から車を運転する方ほど分かると思いますが、入り組んだ路地などは車であっても時速20km程度に減速するでしょう。それでも「すぐには止まれない」ので、ヒヤヒヤするものです。それが免許を取らずに乗ることができる自転車で叶ってしまう。さらには、自転車はそのような「入り組んだ生活道路」ほどよく乗るものです。
たかが自転車と見誤っていました。たしかに自転車も乗れば車の仲間なのです。
自転車保険は自治体によっては強制加入
自転車を乗るにあたって、自転車の保険は自治体によっては強制加入の対象になっているところも多いものです。この流れはつい最近のことなので、ご存じない方も多いかもしれません。また強制加入の対象である地域にお住まいの方も、これまで不必要だった自転車保険に加入してなければいけないかもしれません。
自転車を「わざわざ保険に入れるなんて」と思うものですが、子どもが運転する車の仲間ですから入っておくに越したことはありません。家族単位で加入できる自転車保険もありますから、万が一の出費や補償を考えれば加入を検討してみる価値はありそうです。
子どもと自転車のこんな事件も増えています!
日本では超高齢化社会に突入しようとしています。これまで子どもは守られる対象であったものですが、その子どもの数よりよっぽど高齢者の数のが多いのが今の社会の現状です。
高齢者と子ども、どちらも守られるべき存在なのは確かですが、子どもの方が活発で小学生ともなれば自転車で遠くの公園まで出かける子も増えるもの。子どもの場合、体力や視野の機能は向上していくものですが、高齢者に限ってはそうではありません。
自転車に子どもが乗っていて、高齢者が歩行者であれば過失割合は子どもに降りかかってきます。しかし、子どもは罪を償えませんから保護者が代償を取る形になるのです。過去には小学生の運転する自転車で、1億円以上の高額な賠償責任を負う判例も出てきています。
可愛い我が子の考えたくない事故、その加害者になってしまった場合の親としての役割も考えておくに越したことはありません。事故を起こしたその時では遅いのです。
自転車保険はお守りの代わりとして入っておいて損はない
自転車保険は、自動車保険と違いそれほど家計に負担がない額で加入することができます。「今まで事故がなかったんだから大丈夫」と思ってしまう親御さんが多いのも無理はないですが、事故を予測できる人なんていません。また、子どもが大丈夫だったのは今までの社会であり、これからの超高齢化社会で通用するとは限らないのです。
子どもの楽しい放課後を制限するのは親として心苦しいもの。育っていくうえでの行動範囲は、止められないものです。もしものときの場合に備えておくだけでもしておけば、送り出す親の気持ちにも余裕が出ることでしょう。