子どもに「遊ばないなら捨てるよ!」と叱っていませんか?
買ったはいいけれど、今はまったく遊ばなくなってしまったオモチャ。お子さんのいるご家庭なら、子どもの成長とともにどんどん出てきますよね。
親も「もったいない」と思ってしまって処分しづらい。
子どもも「まだ遊ぶ」と言い張って手放さない。
こうしてどんどん増えていってしまう遊ばなくなったオモチャたち。
つい「遊ばないなら捨てるよ!」と子どもを怒ってしまう方も多いのではないでしょうか。そうです、過去の私です(笑)。
親からすると「せっかく買ったのにもったいない」、「まだ使えるのに捨てるのは残念」と思ってしまいますよね。子どももよく遊んだオモチャなら、「捨てたくない!」という気持ちになるのでしょう。
気持ちはよくわかるのですが、ここで少しだけ考え方を変えてみましょう。
遊ばなくなったオモチャは成長の証
どう考え方を変えるのか? それは簡単! こう考えてみてください。
「うちの子は成長したんだ」と。
子どもは自分の成長にきっと気づいていないだけなのだと私は思うのです。だから子ども自身もオモチャを手放すことに抵抗があるのかもしれません。
でも「うちの子は成長したんだ」と思えば、オモチャで遊ばなくなったことも興味が他のことへ移ることも、親としては納得がいきます。
親はオモチャで遊ばなくなった子どもを咎めるのではなく、「あなたは成長したんだよ」と気づかせてあげて、認めて褒めてあげることを意識してみましょう。
子どもを納得させる魔法のような声がけ
親が納得できれば、次は子どもを納得させる番です。私が実際に当時小学1年生だった娘へ行った声がけをご紹介します。
「◯◯ちゃんはもうこれで遊ばないんだね。もうこれではつまらないって思うんだね。
それはお姉さんになったってことだよ。だから、もうこれがなくても大丈夫!
そして、これからどんどんまた新しいモノが欲しくなるよ!
そしたらママに教えてね。またそのモノのお席をつくっていこうね。」
こう声をかけたら、絶対に捨てないと言い続けていた頑固な娘も「うん!」とすんなり手放すオモチャを決めていました。
お子さんの性格などもありますから、このセリフをそのまま真似する必要はありません。
でも、子どもも親も前向きな気持ちになるように、お子さんに対して話してみるといいと思います。
オモチャは成長とともに変わっていく相棒
遊ばなくなったオモチャを手放そうとすると「もったいないなぁ」と思ってしまいますよね。でも、それは「オモチャ主体」で見ていて「子ども主体」で見ていないということ。「子ども主体」で見てみると、そのオモチャは「もう不要」なのです。
私たち親はオモチャは成長とともに変わっていく相棒だと思って見守ってみましょう。
そして、もうひとつ大切なことは「そのオモチャを使って遊ぶことよりも、そのオモチャで楽しく遊んだ時間や経験に注目する」ということ。
家族で、兄弟で、友達で……そのオモチャで楽しく遊んだ時間は思い出として残ります。どこにも売っていない、そして誰にも奪うことのできないプライスレスな時間。
だから、どんなオモチャでもたくさん遊んで不要になったときには気持ちよく手放すことを意識してみましょう。
捨てることに抵抗があれば、どんなに安くてもいいから売りに出すのもいいと思います。
私もそうしていますが、オモチャを捨てることに対する罪悪感もないですし「次はどんな子がこれで遊んでくれるのかな?」とワクワクした気持ちになりますよ。
使っていないオモチャの居場所で悩むお母さんたちが、少しでも晴れやかな気持ちになりますように。