――家でしか教えてあげられないこともあるのですね。
子育ての期間って長いようであっという間。子どもに教えてあげられる期間は本当に短くて、実はその後の人生のほうが長いんです。そのあとの子どもたちの人生を考えてあげると、ライオンのお母さんになった気持ちで突き放すことも必要かと思います。
子どもとくっついて寝て癒されることよりも、起きている時間に、深く心を込めて接してあげたら良いですね。
また、みなさん子どもと遊ぶときに遊び道具がいると思っておられるのですが、家が片づいていれば、例えば豆ごはんを作るときに「豆を一緒にむこう」とか、「コロッケ作るからじゃがいもをつぶして、パン粉をつけて」など、ストレスなくお子さんと一緒にできますよね。そういうことを日常に取り入れると、おもちゃや道具はいらないんですよ。
家の中を片づけて家事がしやすくなれば、子どもと一緒にできることも増えます。私は子どもがもう大きくなってしまったから、そういう時間は貴重だったなって思います。
「子どもを自立させる」ということを考えて子育てすることの大切さに気づくお話でしたね。お子さんと今一緒に寝ているという方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
教えてくださったのは……片づけアドバイザー 石阪京子さん
片づけアドバイザー。宅地建物取引士。JADPメンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー。
大阪で夫と不動産会社を起業、夢のマイホームを手に入れても片づかないことで理想の暮らしができないと諦めている多くの人に出会う。
自分にできることはないかと女性目線での建築設計、引っ越し後のアフターフォローとして家の片づけを提案。独自のメソッドは一度片づけをしたらリバウンドしないのが特徴で、これまで様々な片づけ方法を試したり、プロに頼んではリバウンドを繰り返してきた人たちの「最後の駆け込み寺」となっている。同メソッドで片付けに成功した人は1000人にのぼる。
現在は収納監修、片づけレッスンほか、北海道、東京、大阪、名古屋、広島、福岡など各地でのトークイベントやオンラインセミナーを開催。多くの女性に暮らしの整え方についてのアドバイスを行っている。著書は最新刊『これが最後の片づけ!』(ダイヤモンド社)のほか、『一生リバウンドしない奇跡の3日片づけ』『夢をかなえる7割収納』『家事のしないことリスト』など多数。