「片づけ上手」な子どもに共通する、小さい頃からのたったひとつの“夜習慣”とは?

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 「片づけ上手」な子どもに共通する、小さい頃からのたったひとつの“夜習慣”とは?

2021.05.25

子どもが小学校高学年や中学生などになっても、子どもと一緒に寝ている方もいるのではないでしょうか? でも、できるだけ早い時期から別々に寝たほうがいいというのは、片づけアドバイザーの石阪京子さん。子どもの自立のために、親が伝えるべき大切なことを伺いました。

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自立を促すような子育て、していますか?

――部屋割りを考えるときに、子ども部屋と夫婦の寝室を別々にして、子どもと大人は別の部屋で寝ることを勧めていますね。もう少し詳しく教えていただけますか?

ご自分の子どもの頃、お母さんと一緒に寝ていましたか? 寝ていない方のほうが多いのではないでしょうか。それは昔のお母さんと今のお母さんとの違いだなあと感じることがあります。
今のママたちは仕事をしていて子どもと離れている時間が多いこともあり、寝顔を見ていたかったり、また疲れた自分も癒やされたかったりして一緒に寝たいという気持ちがあるかもしれません。それもすごくよく分かるんです。
でも、親と子が一緒に寝ていることによって個人の部屋がつくれず、いつまでも部屋が片づかないご家庭をたくさん見てきました。

私はいろいろな年代の人と片づけをやってきて、50代、60代の方が子育てに後悔しているという声もたくさん聞いてきました。一緒に寝ることによって部屋割りができず、大人と子どもの物が入り混じる空間で、いつまでも親が子どもの物を管理して、片づけや掃除をする。
そうすると中学生や高校生になって1人部屋がほしいとなったとき、「部屋を片づけなさい」と言われても、子どもは思春期で自我も出てきているから「いいじゃん別に」とか「ずっと万年床だったから何がいけないの?」とかいろいろ言うのも仕方がないかもしれません。

思春期だからもう間に合わないということはないけれど、自分で自分の部屋を片づけることを小さいときから教えてあげられる環境を作ることは、子育てをしやすくしてくれま
子どもが小さい頃は、かわいいお子さんが思春期になると親の言葉が届きにくくなることなど皆さん想像もできないですが、そういう話をたくさんの方から聞いてきました。

身の回りを整えることを教えてあげられるのは、学校ではなくおうちの中

――子どもが小さい頃から自分で身の回りの片づけることを教えてあげる必要があるのですね。

親のサポートは必要ですが、小さい頃から自分の部屋は週末に自分で掃除するのが私のメソッドです。
私自身も子ども部屋を作り子どもと別々に寝てきたのですが、うちの子どもたちは幼稚園のときから土日のどちらかは自分の部屋を掃除するというのをずっとやってきました。彼らはそれをしんどいとも思わず、「散らかっていることが気持ち悪いこと」と感じて育ちました。
社会人になった今、それぞれ一人暮らしをしていますが、休日には部屋の掃除をして暮らしを整え直し、おうち時間が長い今は、観葉植物などを育てたりインテリアを工夫したり一人暮らしを楽しんでいるようです。

自分の身の回りを整えることを教えてあげられるのは学校ではないし、おうちの中でしか教えてあげられないこと。やっぱり子ども部屋や子ども専用スペースを作り、別々に早くから寝て自立を促すような子育てに切り替えた方が、子どものためになると私は思います。

ランドセル出典:stock.adobe.com

子どもの自立を考えて子育てすることは、子どもの将来に大きく影響する

――今まさに一緒に寝ているので、早く子ども部屋を作らないといけないと思ってきました。

今一人暮らしをしている、20代の社会人の方とお片づけレッスンをしています。
ご自身は仕事が忙しく家事など何もできなくて、「ちょっと鬱になりかけた」ともおっしゃっていました。今まで家事はママが全部やってくれていたから勉強だけしていたらよかったのに、仕事がいきなり始まって一人暮らしをした途端、料理から掃除から自分でしなくては、ならなくなりました。
でもそのやり方がわからないから、これはどうにかしなくてはと、思い切ってお片づけレッスンを申し込まれたそうです。不要な物を手放して物の住所を決めていく片づけを学び、最近は料理も頑張っておられます。

家事ができるようになってきてからは、「仕事もしんどくない。毎日快適に眠って、ちゃんと食べて、ちゃんとした精神状態で家に戻ってこられる」とおっしゃっていました。

子育て中のママが、子どもを自立させるということを考えて子育てするのは、子どもの将来に大きく影響すると感じています。

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