2人でいるのに、ワンオペなのがツライ!
「自分が忙しく家事をしている間、のんびりソファーでくつろぐパートナーにイライラが止まらない」残念ながらこの状況、多くの家庭で見られるのでは。2人でいるのにまるでワンオペだなんて、相手の存在を感じるからこそ余計にイラっとしてしまいますよね。
「我が家では僕がご飯を担当しているで、この気持ちはよくわかります(笑)。以前、料理をしていると、子どもが『パパー』とキッチンに入ってきてしまって。そのとき、子どもの面倒を見ているはずの妻を見たら、ソファーでスマホ……もうこれはいかんだろ! となったことが我が家でもありますよ」(三木さん)
反対に、パートナーが激務の時や具合が悪い時はソファーでくつろいでいても、不思議と労りの気持ちしか浮かびませんよね。でも……自分が家事をやっているときに「暇そうだね、あんた」という姿が目に入ると、一気にイライラが爆発してしまうんです!
こんなイライラを起こさないためには、どうしたらいいのでしょうか?
どうせ家事をするなら、一緒にやろう!
「『◯◯していない方が、◯◯する』というルールを作るといいですよ。パートナー同士が家事を同時に行うことをルール化するんです。これは、こなさなくてはいけない家事を、同時進行で終わらせていくので、かなり負担の軽減になります。さらにチームの連帯感が高まり、不満が解消できるので、イライラがなくなりますよ!」(三木さん)
片方が「お皿洗い」している時に「風呂掃除」。
片方が「洗濯」している時に「トイレ掃除」。これなら、不公平感がなく、お互いに相手を思いやりながら、家事ができそうです。
家事のゴールデンタイムに取り入れよう!
一緒に家事をするルールが守れたら、さらにもう一歩。
子どもがいる家庭なら、起床してから家を出るまで、まるで戦場のような忙しさですよね。だからこそ、家事をパートナーと一緒に行うことで、効率よく時間が過ごせます。これは、ぜひお手本にしたい、三木さんのご家庭の朝のタイムスケジュールです。
夫婦がそろう時間を「2人で家事を片付ける時間」にしましょう。
そして「お風呂掃除と洗濯」「ゴミ出しと朝食づくり」などペアにしておいた家事の片方を一人が、もう一人が他の家事をやるという具合にすると、不公平感がなくなりますよ!
教えてくれたのは:家事シェア研究家 三木智有さん
家事シェア研究家 子育て家庭のモヨウ替えコンサルタント
フリーのインテリアコーディネーターとしての活動後、本当に居心地の良い家庭には家事育児を夫婦で楽しむ事が大切と知り、家事シェアを広めるためNPO法人tadaima!を設立。夫婦での家事分担だけでなく、子どもへの家事教育を地域で担える場作りも行っている。
※今回の記事は和歌山市と花王株式会社サポートの『おうちワクワクUPプロジェクト2021』のワークショップの内容からお届けしました。
おうちワクワクUPプロジェクト2021
SDGs 推進に関する連携協定を締結している和歌山市と花王株式会社のサポートのもと、和歌山市に住む家族が家事との向き合い方を見直すプロジェクト。3月から5月にかけて三木智有先生・本間朝子先生を招いて実施された全3回のワークショップは、当初の募集数を上回る計14組のご家族が参加。
合わせてオンラインコミュニティも開設し、それぞれのご家庭が実践した"うちワクチャレンジ"や困りごとなどを、先生方に相談したり、他のご家庭とシェアしたりしながら、交流を深めた。
3か月間のワークショップとオンラインコミュニティを経てご参加家庭からは、
「家族にありがとうと言う回数が増えた」
「家事に関する夫婦の会話が増えた」
「家族みんなで家事を協力してできるようになった」
など、とても嬉しい家事への意識改革がなされている。
これからも、おうちワクワクUPプロジェクト2021は、ご家族それぞれに合った素敵な家事シェアが続き、おうちのワクワクがさらにUPしていくことを目指す。
詳細:和歌山市 おうちワクワクUPプロジェクト2021
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#うちワク2021
#みんなでこそだて和歌山市