ダンボールを外に置くのはNG!?“黒いムシ”と出会いたくなければ知っておくべき「繁殖しやすい場所」

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 “黒いムシ”と出会いたくなければ知っておくべき「繁殖しやすい場所」

2021.07.22

梅雨から初夏にかけて目撃情報が多く寄せられるゴキブリ。実は一年中どこにでも生息しています。一般的に低層階の水回り付近に目撃情報が多く寄せられていますが、実際には、マンションの屋上や室内の意外な場所にも出没しています。知っているようで知らないその生態と対処法について、アース製薬の広報の方にお話を伺いました。まだ今年は遭遇していない人も、すでに駆除対策している人も、今一度対処法を見直してみませんか? 

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メス1匹につき30個以上の卵!集団行動を好む性質を考えると……!

――多くの人が嫌がる”黒いムシ”ですが、気温が高くなると見る機会も増える気がします。1匹見ると100匹隠れていると聞いたことがありますが本当でしょうか?

普段の生活では主に、クロゴキブリとチャバネゴキブリを見かけることが多いと思います。メスの寿命は1年半ほどで、メスには卵鞘(らんしょう)という卵の入ったさやがあり、その中にある卵の数は多いもので1匹あたり30個から40個あります。彼らは集団で行動する習性があるので、メスが10匹いたらそれだけで300~400匹生まれる可能性があります。

――どんな場所に出没しますか? もしくは好まれる家の状態などありますか?

性質としては、暗くて暖かくて湿ったところを好みます。たとえば、ベランダに段ボールを縛って「次のゴミの日までおいておこう」という家庭もあると思いますが要注意! 放っておくと、そこはもう彼らのすみかになっている可能性がありますよ。実際に、段ボールの隅から発生したという話もあります。

ダンボール出典:stock.adobe.com

また一般的によくいるのがキッチンのゴミ箱付近です。または生ごみを入れるシンクの三角コーナー付近もよく出没します。三角コーナーに生ごみを入れたまま放置する、食べた食器を洗わずに放置しておくことは、餌を与えているようなものです。

また彼らが食器の上をウロウロしていると、食中毒の原因になる病原菌が付着することもあるため、食べたものはすぐに洗う。三角コーナーなどの生ごみは水気を切ってビニール袋に入れて捨てるということを心がけてください。

三角コーナー出典:stock.adobe.com

――気温が何度以上になると発生しますか?

人と遭遇しやすくなるのは、6月の梅雨の時期から暑い夏にかけてですが、ゴキブリは1年中生息しています。そのため何度というより、温かくなってきたら活発に活動するようになると考えてください。気がついていないだけで常にいるのです。

以前は見かけなかったはずの北海道でも油断できないワケ

――よく北海道は気温が低く出没しないと聞きますが、本当ですか?

たしかに北海道などの地域で遭遇する頻度は少ないかもしれません。しかし、だからといってまったく生息していないわけではありません。環境の変化などによって、少しずつ北上しているといわれています。以前に比べて北海道でもゴキブリ対策商品の売れ行きが伸びています。それを考えると、やはり北海道でも遭遇する機会が増えているのだろうと思っています。

――北海道でも暖かいところはあるし、越冬できればとくに問題なさそうですね。

その通りです。北海道といえども、外は寒くても家の中は年中暖かいですよね。一度家に住みつけば、1年中家の中に潜んでいるのです。知らないのは人間ばかり。気がつかないだけで、実は共存しているのです。ただ、姿を見かけないからいないと思っているだけ、という可能性も十分に考えられます。

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著者

間野由利子

間野由利子

フィリピン・セブ島での親子留学を機に、親子で英語学習をスタート。 私は365日、息子は週3回オンライン英会話を受講しています。英語でインタビューできるようになりたいので、ときどき先生に相手になってもらい、インタビューの練習をしています。

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