そもそも網戸が破損していたり、隙間があったりすれば、虫が侵入してくるのもわかりますが、網戸がきっちり閉まっているのに、虫が入っていることってありませんか? アルミ建材メーカーで窓・サッシ・ドアの国内YKK AP株式会社によると、正しく網戸が使えていないことが原因だと言います。虫の侵入をより減らす正しい網戸の使い方、虫を寄せ付けない工夫をご紹介していきます。
網戸そのものよりも窓の開け方
虫はそもそも、網戸の目をかいくぐって侵入しているわけではなく、注意が必要なのは、網戸と窓のすきまなんだとか。だから、虫の侵入を防ぐために重要なのが、網戸そのものよりも、開ける窓と網戸の配置です。
もともと網戸のフレームには、窓と網戸本体のすき間から虫が侵入しないようにするために、フサフサとしたモヘアと呼ばれるものがついています。しかし、正しい窓の開け方をしないと、このモヘアが効力を発揮できず、虫が侵入してきてしまいます。
窓を全開状態で使用するか、半開時には室内側の窓を開けるようにして、室外側の窓は閉めた状態で網戸を使用してください。
換気時は室内側の半開を
窓を少し開けるより、全開にしておく方が虫の侵入を防ぐためには有効とのこと。しかし、半開がダメというわけではありません。「ダイキン担当者に聞く、節電しながら上手な換気方法」によると「半開して、空気の通り道を狭くすることで、空気が勢いよく出入りし、換気効率がよくなる利点」もあるようです。
換気のために窓を開ける場合は、室内側の窓を少し開けて、網戸使いましょう。換気量も調節できおすすめです。
水溜まりが蚊の発生源
多くの蚊は春から夏にかけて数が増えますが、気温が高い場合は秋までみかけることも最近では増えているのではないでしょうか。暑い時期に活動が活発になり、産卵のための栄養確保のために、人間の血を吸いにやってきます。
家の中に蚊が入ってしまわないように網戸を使うなどの対策が必要ですが、その他、日頃からの対策として、家の周囲の環境を見直すことが大切です。
水深1cm程度の水たまりがあるだけで蚊の発生源になってしまいます。よくあるのが植木鉢などの水受け皿や、水が入ったままのじょうろ、たるみに水がたまったビニールシートなどにも注意が必要です。水が溜まりやすい場所では定期的に水を捨てることを心がけてみてください。