生活から見直す汗対策
普段の生活から改善し、汗をかきにくい体質にしていくことも重要です。普通に習慣として行っていることでも、発汗には悪影響なこともあります。少しずつ生活から見直していきましょう。
食事のメニューに気を配る
汗のニオイが気になるという方は、動物性タンパク質を摂りすぎないように注意しましょう。肉や乳製品などは控えめにし、和食中心の食生活にするとニオイを抑えることができます。
抗酸化作用がある栄養素を多く含む食物も積極的に摂取しましょう。ビタミンAはトマトやピーマン・ブロッコリー、ビタミンCは柑橘類やイチゴ、ビタミンEはごまやアーモンド、カボチャなどに多く含まれ、体臭を抑えてくれます。
<体臭予防に役立つ食材>
・ビタミンAを含む食材(トマト、ピーマン、ブロッコリーなど)
・ビタミンCを含む食材(柑橘類、イチゴなど)
・ビタミンEを含む食材(ごま、アーモンド、カボチャ)
エアコンの設定温度を下げすぎない
現在人はエアコン病といわれ、自律神経のバランスが崩れがちです。自律神経が乱れると、発汗の調整がうまくできなくなり、汗をかきやすくなる場合があります。
設定温度を26~28度にするなど、部屋の温度を下げすぎないようにしましょう。
この温度で暑いと感じる人は、少しずつ設定温度を上げて推奨温度に近づけていく方法もおすすめです。ただし、真夏にエアコンを切ったままだと熱中症のリスクが高まるので、極端なエアコン制限には気をつけてください。
漢方薬で夏の汗を抑える
汗などの不調の多くは、心身のバランスが乱れてしまったために起こるものです。汗が多い、体臭が気になる、べたべたの汗をかくなどの症状には、漢方薬が役立つ可能性があるます。漢方薬なら、根本からの体質改善を目指せます。
自然由来の生薬で構成されている漢方薬なら、からだ全体のバランスをうまく調整し、同じ症状を繰り返さない理想的な健康へ導いてくれるでしょう。
不調の改善のためにバランスのとれた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。
〈汗に悩む方におすすめの漢方薬〉
清暑益気湯(せいしょえっきとう):夏バテ、暑気あたりの方に用いられる漢方薬です。食欲不振や夏やせ、倦怠感がある場合に使われます。
五苓散(ごれいさん):むくみや水分代謝がうまくいかずに尿量が減少した場合などに用いられ、暑気あたりにも使われる漢方薬です。
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう):体力がある方向けの漢方薬です。発汗、のどの乾き、ほてりなどに加え、皮膚のかゆみがある方にも処方されます。
漢方薬は自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
「お手頃価格で不調を改善したい」という方には、スマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
夏のベタベタ汗を解消してサラサラ肌に!
汗の質や量は個人差もありますが、今回ご紹介したセルフケアや漢方薬を用いれば、汗の量を抑えることができます。汗のニオイの予防には、こまめな拭き取りも大切ですよ。
なお、漢方薬を服用する場合は、ご自身にあった漢方薬を知るためにも専門家に相談するといいでしょう。「自分は汗っかきだから」とあきらめてしまわずに、対策をしっかり行って楽しい夏を過ごしていきましょう!