「止まらない汗を今すぐ止めたい…。」とっさのときに使える【汗を抑える3つの方法】

心と体

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 「止まらない汗を今すぐ止めたい…。」とっさのときに使える【汗を抑える3つの方法】

2021.08.05

「夏になると汗が止まらない」、「衣服の汗ジミが気になってしまう」。このような悩みを抱えていませんか? 夏場の汗はベタつき、とても不快です。でも汗をかきたくない場面もありますよね……。汗をかく理由は複数あり、それぞれ理由も違います。そこで今回は、夏の汗についての原因と、とっさのときに使える「汗を抑える3つの方法」をご紹介します!

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もくじ

大量の汗をかく理由とは?
とっさのときにも使える!汗を抑える方法
首周り・ワキ・そけい部・ひざ裏を冷やす
汗を抑えるツボを押す
圧迫する
生活から見直す汗対策
食事のメニューに気を配る
エアコンの設定温度を下げすぎない
漢方薬で夏の汗を抑える
夏のベタベタ汗を解消してサラサラ肌に!

大量の汗をかく理由とは?

汗
そもそも汗の役割は体温を下げ、調節することです。からだの表面で蒸発し、気化熱で体温を下げるという仕組みがあります。人間は体温を一定に保たないと生きていけない生物で、汗をかくことは非常に重要です。
しかし、さまざまな理由により汗をかきすぎると、体臭や衣服のシミ、肌のかぶれや集中力の欠如など、汗自体が悩みになってしまう場合があります。

汗をかく原因は、主に以下の3種類あります。
(1)「温熱性発汗」……暑いときや運動時にかく汗
(2)「精神性発汗」……緊張やストレスを感じたときにかく汗
(3)「味覚性発汗」……からいものを食べたときにかく汗

普段からからだを動かす習慣がなく、汗をかかない人は汗腺の機能が衰え、いざ汗をかいたときにベタつく汗になります。
全身に分布しているエクリン腺という汗腺から出る汗は本来無臭です。しかし、ベタつく汗には細菌のエサとなるタンパク湿や脂質が含まれるため、これを皮膚の常在菌が分解するとガスが発生し、ニオイの原因になります。

とっさのときにも使える!汗を抑える方法

汗

ここからは、すぐに行える「汗を抑えるセルフケア」をご紹介します。汗が目立ってしまい、人目が気になるときなどにとても便利です。

首周り・ワキ・そけい部・ひざ裏を冷やす

首まわりやワキ、そけい部、ひざ裏を冷やすことでクールダウンの効果を得ることができます。汗が引き気分転換にもなるので、不快なダラダラ汗をかいている場合にも最適です。

汗を抑えるツボを押す

(1)大包(だいほう)
ワキの下の中心から下あたりにある「大包(だいほう)」というツボは、顔や上半身の汗を抑えてくれるツボとして有名です。

(2)屋翳(おくえい)
乳首から3~5センチ上にある「屋翳(おくえい)」というツボも汗ストップにはおすすめです。痛みを感じない程度に1~2分程度抑えましょう。

圧迫する

半側発汗という反射を利用すると、一時的に汗を抑えることができます。
京都の舞妓さんが実践していることで有名なこの方法は、からだの圧迫した側の汗が抑制され、反対側の汗の量は増えるという皮膚圧の発汗反射という仕組みを利用しています。舞妓さんの場合、帯を胸の高い位置にしめることで顔の発汗を抑えています。

顔の汗を止めるには市販されている汗止め帯が便利です。乳首の上部あたりを巻き、痛くならない程度に締め付けます。また緊張による顔の汗を抑えたいときには、両手で胸のあたりを圧迫してみてください。
ただし、長時間の圧迫は自律神経を乱す原因になるため、一時的に汗を抑えたいときのみ試すようにしましょう。

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著者

木村 眞樹子

木村 眞樹子

医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。 妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。 臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。 また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。

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