自宅でできる、二の腕のぶつぶつ「サメ肌」ケア
「サメ肌」ケアで大切なのは、「保湿すること」、「刺激を与えないこと」です。そのため、次のようなケアをおすすめします。
・こまめに保湿をする
こまめに保湿をしましょう。とくに入浴後の保湿は効果的です。毛孔性苔癬のように角化している場合は、角質をやわらかくする作用のある尿素の入った保湿剤を使うのもよいでしょう。
ただし、ひび割れなどのキズがあると、尿素がしみることがあるため、注意が必要です。
・ごしごしこすらない
からだを洗うときにナイロンタオルなどでごしごしこすることは避けましょう。こすった刺激によって肌が乾燥しやすくなり、角化も進んでしまいます。洗うときは刺激の少ないタオルを使うか、手でなでる程度がよいでしょう。
・衣服のこすれを避ける
締め付けるようなきつめの衣服を着ると、こすれによる皮膚への刺激が強くなり、乾燥や角化が進行しやすくなります。二の腕などのサメ肌が気になる部分を締め付けない衣服を選びましょう。
症状がなかなかよくならない場合は、病院を受診することをおすすめします。
病院では、角化に対しては角質をやわらかくする塗り薬(尿素、サリチル酸を含む塗り薬など)が処方されることがあります。また、赤み、かゆみを伴っている場合はステロイドの塗り薬を使って治療をすることもあります。
体質から改善を目指すなら漢方薬がおすすめ
「根本改善で艶肌になりたい」そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は医薬品として、しみ、にきび、肌荒れなどにも効果が認められており、医療現場でも使われています。体の中から働きかけ、肌トラブルを起こさない体質づくりをサポートしてくれます。
肌ケアを継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。
さっそく始めてみたいという方のために、以下で皮膚の乾燥の症状に悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。
<皮膚の乾燥におすすめの漢方薬>
・当帰飲子(とうきいんし):皮膚の乾燥や、乾燥によるかゆみがある方。「血(けつ)」を補う生薬である「四物湯(しもつとう)」の生薬を基本にして、「気」を補う生薬、かゆみを止める生薬が配合されています。
・温清飲(うんせいいん):皮膚がカサカサして色つやが悪く、かゆみを伴う方。「血(けつ)」を補う生薬である「四物湯(しもつとう)」の生薬と、からだを冷やして熱をとり炎症を抑える「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」の生薬が配合されています。
ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく、からだへのダメージを与える場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AIと漢方のプロが、効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
「サメ肌」ケアで快適な夏を
「サメ肌」の原因とケアの方法について解説しました。「サメ肌」には衣服の擦れや乾燥以外に加えて、毛孔性苔癬などの症状がベースにある場合があります。
保湿すること、刺激を少なくすること、ゆったりとした衣服を選ぶことを心がけましょう。専門家に相談して漢方薬の力を借りることもひとつです。
毎日の「サメ肌」ケアにトライして快適な夏をお過ごしください。