1億5千万本突破の「チョコバッキ―」実は“チョコが均一じゃない失敗商品”だった。#ヒット商品誕生秘話

料理・グルメ

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2021.08.12

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失敗したはずのアイスがおいしかったことが商品化につながる

――「チョコバッキー」は どのように生まれたのでしょうか?

チョコバッキーは2018年3月に販売開始の商品だと思われていますが、2005年に「パリッと巻きチョコバー」としてデビューした商品です。実は「チョコバッキー」はリニューアル商品なんです。

パリッと巻きチョコバー

――すでに前身となる商品があったのですね!

そうなんです。2005年にチョコバッキーの前身となるアイスが開発された際、当初はチョコレートが均一な層になってアイスに入ることを目指していました。でもチョコが均一にうまく入らず、このプロジェクトは失敗だと思われていたんです。
しかしながら、担当者がその失敗したアイスを改めて試食してみたところ、「均一にチョコが入っておらず、不規則な形でチョコが入っていることがおいしい!」ということに気づいたんです。これはかえって面白いのではないかという現場の提案が通り、発売されることになった商品が「パリッと巻きチョコバー」です。

――実は失敗作だったのですね。「パリッと巻きチョコバー」は当時から人気はありましたか?

現在では日本国内にはおよそ600店舗を数えていますが、その当時はシャトレーゼの店舗もそんなにありませんでした。その中でも「パリッと巻きチョコバー」は安くて美味しいということから、小さなお子様を持ったお母さんなどにも人気で売れ筋の商品でした。

すでに人気のある商品ならば、特に手を加えることなくそのまま販売を続けても良いところなのですが、「この商品の良さをもっとしっかりと知ってもらえば、さらに大きな舞台で勝負できるチャンスがあるはずだ!」と戦略の見直しをすることになりました。

「チョコバッキー」は実はリニューアル商品だったのですね。またリニューアル前の「パリッと巻きチョコバー」が人気があったにも関わらず、さらに上を目指したという、興味深いお話を伺うことができました。次回、そのリニューアルについてさらに詳しくお話しを伺います。

お話を伺ったのは……株式会社シャトレーゼ広報室室長 中島史郎さん

中島様

東京で広報・広告宣伝の経験を積んだ後、2013年より山梨県に移住し、株式会社シャトレーゼに勤務。
ブランド戦略、マーケティング、商品企画部門の統括を経て、現在、他社を圧倒する商品力をバックに戦略的広報活動を展開している。

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著者

悠美

悠美

基本ズボラ、面倒くさがり屋の3児の母。いしかわ観光特使&輪島観光サポーターに就任。2010&2012年楽天トラベルマイスター受賞のWEB担当!ロンドンブーツ田村淳の大人の小学校1期生。 発酵食エキスパート1級。妊娠~出産で料理は安く美味しく体に良い食事がしたいので、田舎の珍しい野菜や魚なども使いつつ、手抜きはしつつも美味しい料理を家族に食べてもらいたいと考えて燃える日々。また節約大好きで日々家族の為に調査研究中

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