海蛍とは?
そもそも海蛍といえば「海ほたる」であり、東京都から千葉県のあの有名な高速道路を思い浮かべる人も多いでしょう。この高速道路はまたの名で「アクアライン」と名付けられているわけですが、海ほたるの由来は今回紹介する不思議な生き物「海ほたる」から名付けたようです。
結論から先に述べると、海蛍は海に住む生き物です。身の危険を感じると「青く光る」のが魅力です。はっきりと光るので川辺に生息しているゲンジボタルやヘイケボタルより子どもには分かりやすいかもしれません。蛍というからには、「海の近くをとんでいるのか?」と思いますがそうではなく、海蛍の場合はいくつかの条件下が整った海底にいます。かいむし目の甲殻類で、比較的きれいな海水に生息しています。
ただし、海蛍は沖縄や離島などの海の透明度を求めてはいません。関東の太平洋にもちゃんと生息しています。海蛍自身は光っているのではなく、自分の身に危険を感じると上唇から分泌液を出します。これが海水に触れると、青く光るのです。
海蛍はどんな海にいるの?
海蛍が生息するのには、いくつかの条件が必要です。「蛍」とつくと、「出没条件が厳しい」と思ってしまいますが、海蛍はそれほどでもありません。
・淡水の流入の少ない
・穏やかな海
・海底が砂地
・浅瀬であること(水深が深くない)
具体的な地名をあげると、千葉県の南房総や青森に沖縄まで、実にさまざまなところでこのような条件が揃っています。「海底が砂地であるか分からない」といった場合は、海水浴場などを一つの目安にするといいです。海水浴場が設置されるエリアは、だいたい砂地であり遠浅の波が穏やかな海になります。そしてその海水に濁りがなく、周囲に川がないところなら、海蛍が生息している可能性はあります。
海蛍をとってみよう!
海蛍の体長は約3~3.5mmなので、釣りなどで捕獲するわけではありません。夏なら日没を待っての採取となり、日没目前の6:30頃が仕掛けておくのにベストです。
ペットボトルに5mmほどの穴を開けて、ペットボトルのなかに小石やビー玉などの重りを入れます。餌にベストなのは魚肉ソーセージ。ちぎってペットボトルに入れましょう。そこに麻紐やすずらんテープなどをくくりつけて、海に投げて10〜15分ほど放置します。そして、引き上げると……?
バケツの中で青く光っているのが海蛍
2匹捕まえることができました
青く輝く飛行石「海蛍」を採取することができます。大人も思わず手に取りたくなる、綺麗な色です。写真では分かりづらいのですが、水ににじみ、海蛍がどこを泳いでいるのかも見て取れるほど。
くれぐれも海蛍の採取は夜の海で行われることを踏まえ、安全には十分すぎるほど配慮をしましょう。必ず保護者が付き添い、ライフジャケットや懐中電灯を用意しておくと安心です。また、バケツがあると海水のなかで発光する海蛍をゆっくりと観察できるでしょう。
生態をまとめて自由研究にも!
海蛍はその輝き以外にも、面白い生態をもっています。こんなに小さいのに雑食性であったり、海蛍自体は地味な色をしていたりと観察するのにもってこいなのです。昼間は砂にもぐって身を隠しているのも、なんだか愛らしい。今年の夏は、いつもと違う「青い光」を見つけにいってみては?