2.「コロナ禍だから仕方がない」を減らす
「今はコロナ禍だから仕方がない」と、際限なく支出が増えている人が多く見られます。
外食は減らしても、その分テイクアウトが増えすぎていたり、いつか必要になるかもしれないからと衛生用品を不必要に買いだめしたり、テレワークだからと家電をそろえすぎてしまっていたり……。
知らず知らず、コロナ禍を理由にした支出が増えすぎてはいないでしょうか。
ある程度の支出はやむを得ないものですから、必要なものまで我慢する必要はありません。
しかし、もともと貯蓄ができず、コロナ禍だから仕方がないと安易に支出を増やしてしまう人は、この先もなにかと理由をつけて支出を拡大させてしまう可能性が高いため、貯蓄ができない家計が長く続いてしまう可能性があります。
先行き不透明な時期だからこそ、ある程度の貯蓄は確保しておきたいものです。
むしろ「コロナ禍をきっかけに貯蓄ができるようになった」と言える人の方が、今後も貯蓄が継続できる可能性は高くなります。
3.お金をストレスの発散にしすぎない
コロナ禍による外出自粛が続き、したいことが自由にできないストレスを抱えている人が多く見られます。
そのストレスを発散するかのように、ネットショッピングなどで散財……。「普段我慢しているのだから、これぐらいはいいだろう」という基準が、いつの間にか大きく緩んでしまっている人もいるのではないでしょうか。
もちろん、適度なお金をストレスの発散に使うことは、精神衛生の面でも有益です。しかし、何事も限度を超えてはなりません。
支払いに無頓着な家計は、長く続ければ続けるほど自転車操業になりやすく、年を重ねるごとにより深刻な家計に転落してしまうことが多いのです。
ストレスの発散のためにお金を使いたくなっても「今月はいくらまで」など、一定の基準を設け、予算をはみ出しすぎないようにする工夫をするとよいでしょう。
ストレス発散も行き過ぎてしまえば、ただの浪費になりますので、注意しましょう。
まずはどんぶり勘定から卒業を
新型コロナウイルスの影響で家計が変わったと感じる人は、まずなんといっても「どんぶり勘定からの卒業」から始めてほしいと思います。
家計の影響も受けやすく、立て直しも難しいコロナ禍の時期に、どんぶり勘定を続けることは、今だけでなく将来の家計に対しても大きなリスクになります。
この先どうなるか分からない今だからこそ、コロナ禍にしっかりした家計管理を身に着けておくと、今後の家計の大きな武器になります。
コロナ禍による支出の増減にも対応しやすくなりますから、家計へのダメージも最小で済ませることができますよ。