「ハイテンション」英語でなんて言う?
「ハイテンション」は、日常会話でも使いやすい言葉ですよね。でもこの言葉、和製英語だって知っていましたか?実は英語の‟high tension”は、「高圧の」とか「過度に緊張する」という意味で、皆さんが考える「ハイテンション」とは全く別の意味になってしまうんです。
この ‟tension” という単語には、いくつか意味がありますので、ここでちょっと見てみましょう。
・筋肉の緊張状態を表す
例)肩が凝っています。
I have some tension in my shoulders.
・緊張や不安を感じている状態を表す
例)彼女の声から緊張がありました。
I could hear the tension in her voice.
・2つのグループが敵対しているような状態を表す
例)外交官は両国の緊張状態の緩和のために動きました。
The diplomat worked to ease the tension between the two countries.
このような意味合いは、皆さんが言いたい「ハイテンション」とは異なりますよね?
では、日本語で言う「ハイテンション」は、英語でどう伝えればいいのでしょうか。
早速見ていきましょう!
1.「何かに興奮している」状態は…excited / enthusiastic
「何かに興奮している」という状態を表すには、‟excited”がいいでしょう。
例)海外旅行で興奮してるの!
I’m so excited about my trip overseas!
また、「楽しみで仕方ない」「夢中になっている」というような場合には、‟enthusiastic”という表現が使えます。‟enthusiastic”は形容詞で、名詞だと‟enthusiasm”となります。
例)子どもたちは遊園地に行くことが楽しみで、ハイになっていました。
The kids were fired up with enthusiasm for their trip to the amusement park.
※‟fire up with enthusiasm”は「燃えあがっている、ハイテンションになっている」というイディオム表現です。
2.「必要以上に興奮している」状態は…hyperactive
‟hyper”には、「過度な」「上の」「~を超えた」というような意味があります。そのため必要以上に興奮しているような状態を‟hyperactive”と言うことができます。
例)うちの子ども達は映画館に連れて行くには落ち着きがなさすぎるんです。他のお客さんの迷惑になってしまいます。
My kids are too hyperactive to take to the movies. They would disturb the other people in the theater.
ちなみに‟hyperactive”は、‟hyper”だけで使うこともできます。
この‟hyperactive”は、自分のことや自分の子どもについて使う分には問題ありません。ただし、自分以外の人や友達の子どもなどについて話す場合には要注意!「うるさすぎる」と非難していると受け取られる可能性があります。
3.「とても熱心である」状態は…energetic
「とても熱心である」「とても元気である」という状態を表すなら、‟energetic”がいいでしょう。
例)私の上司はすごく元気で、いつも活発なんです。
My boss is very energetic. She never slows down.
また、‟full of~”というフレーズを使って強調することもできます。‟full of energy”と言えば、「エネルギーに溢れている」状態を表すことができますよ。
例)今日はエネルギーに満ち溢れてるね!昨日よく寝たんでしょ。
You’re full of energy today! You must have slept well.
いかがでしたか? この他にも日常で何気なく使っている和製英語。もしかしたら海外では通じないかもしれません。
また次回、お楽しみに!
※監修:英会話イーオン Amy Dutton 先生
オーストラリア出身。2011年にイーオン入社後、スクール教師として全国各校で勤務し、キッズから大人まで幅広く会話クラスを担当。2017年より教務部トレーナーとして、イーオンスクールの教師育成に従事。外国人教師の新入社員研修やフォローアップ研修などを担当する。
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