今回教えてくれたのは、記憶力インストラクターで脳力開発研究家の吉野邦昭さん。
東大や京大超一流大学出身者などエリートの一部の人達に伝わる記憶法を、9歳から80歳のお年寄りまで2万人以上に伝授。
『1日1分見るだけで記憶力がよくなるすごい写真』定価:1,430円(税込)
著者:吉野 邦昭
まずは、現在の「記憶力」をチェック!
突然ですが、あなたの記憶力が今どれくらいあるのか、すぐにわかる簡単なテストをしてみましょう。
Q1 下の写真を30秒見て、その後の質問に答えてください。
あなたの記憶力は、どれくらい?
では、上の画像を見ないで、下記の質問に答えてください。
- 横断歩道の残り時間は、何秒でしたか?
- 左の歩道のオレンジのシャツの男性の靴の色は?
- バスの2階の最前列には、何人座っていましたか?
どうでしたか? 簡単な問題なのに、案外答えられないと言う人が多いのではないでしょうか。
「でも大丈夫です。これはあなたが悪いのではなく、そもそも脳の『行動への集中力』が低下している状態だから。『行動への集中力』を高めるためには、目に入る情報を限定させることが大事なんです」(吉野さん)
では早速、論より証拠。
吉野さんの考案した方法で、次の問題にトライしてみてください!
画像を16分割するだけで、記憶力がアップ!
Q2 下の写真のモザイクのないコマを1コマ4秒、計32秒(8コマ)見てください。
どのコマからスタートしても大丈夫ですが、飛ばさないよう順序よく見てください。
たった1分で、記憶力がメキメキ上がる!
さあ、たったこれだけで、あなたの記憶力は一体どれくらい上がったでしょうか?
上の画像を見ないで、下記の質問に答えてください。
- 左手前に座っているカップルの、女性の靴下は何色?
- 右手前に座っている男性は、何をしていましたか?
- こちらを向いている黄色いセーターを着た少女の胸元にはなにがありましたか?
どうでしたか? Q1と同じような問題なのに、驚くほどスラスラと答えがでてきたのではないでしょうか。
「これはまぐれや勘ではなく、科学的根拠がある記憶力回復方法なのです。人は目から入った視覚情報を長期記憶するためには、対象物をじっと合計0.4秒以上注視する必要があります。Q1では、多くの人が画像自体をザーッと見ただけで覚えた気になっていたから、覚えられなかったのです」(吉野さん)
Q2では「画面を16分割」+「4秒見る」という条件をつけました。その結果、脳の「行動への集中力」が高まり、記憶力の回復を実感できた、というわけなのです。記憶力が高まるトレーニング、ぜひお試しください。
今すぐ記憶力を上げたい、もっと詳しい内容が知りたい人は、吉野邦昭さんの著書『1日1分見るだけで記憶力がよくなるすごい写真』(SBクリエイティブ)をご覧ください。