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「子どもの反抗期」実は“反抗”ではない。間違った親の認識とは

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 「子どもの反抗期」実は“反抗”ではない。間違った親の認識とは

2021.10.09

子どもの成長は喜ばしいものだとは思ってはいるけれど、わが子の反発するような態度に頭を悩まされている方もいるのではないでしょうか。小学校の先生という垣根を越えて多くのメディアで活躍されている「ぬまっち先生」こと沼田晶弘先生は、そんな子どもの時期を「反抗期」という言葉ではなく「自己主張期」だといいます。ママたちの気持ちが楽になるぬまっち先生流の考え方をご紹介します。

子どもの「反抗期」という言葉、本当に必要ですか?

反抗出典:stock.adobe.com

メディア出演や多数の著書で知られるぬまっち先生ですが、普段は小学校の先生として勤務されています。これまで多くの生徒さんをみてきたぬまっち先生は、生徒の数だけ親御さんとも対話を重ねてきました。そこで先生が感じたこととは?

「ボクも子どもが誕生し親になり気づきましたが、親というものは子どもに非常に期待をしてしまいます。ある教育機関が調べた調査によると、0歳から6歳の子どもを育てる保護者の中で『うちの子、天才かも?』と思ったことがある人はなんと8割だそうです。
たしかに親は子どもに『こんな風に育ってほしい』という期待を持ち、願います。しかし、子どもが成長していくと大人に対して否定的な態度を取ったり反論するようになりますよね。すると親はこぞって『ああ、反抗期なのね』と子どもをそういう時期なんだと決めつけ、片付けようとします。そして、天才だと思っていた時期のころと比べてしまいますが、ちょっと待ってください。

ぬまっち先生反抗期について教えてくれるぬまっち先生。

反抗期といわれるものは子どもが親の意見とは別の発想を持てるようになった、もしくは新たな価値観が生まれた証で本来なら喜ぶべきことです。親が勝手に反抗期と決めていますが、それは反抗しているわけではなくて自己主張を繰り返しているだけ。それに対して親は対応してあげたらいいのです。親の主張もしっかり言って、子どもとディスカッションしていけばいいんです。
親からしたら反抗期でも、子どもからしたら自己主張期。こういう気持ちでいれば親も気持ちがラクになりますよね」

お母さんを苦しめる「べきべき論」に悩まされてはいませんか?

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たしかに「反抗期」など、大人は型にはめようとしがちです。しかし、ぬまっち先生のアドバイス通り、それも成長の証だと思うと心が軽くなります。
そして、ぬまっち先生は保護者に対してこんなアドバイスをくれました。

「子どもを型にはめてはいけないとお話しましたが、これはお母さん(お父さん)にも言えることなんです。他人のSNSを見て『私もこんな風にご飯を作るべきだ』『もっと子どもとの時間を作るべきだ』と自分を良い親という“枠”にはめようとしていませんか? ボクは日ごろから多くのお母さん(お父さん)と接していますが、お母さんたちがもっと楽になったらいいのにと思っています。

仕事が忙しかったり、料理が苦手だったりするときはスーパーのお惣菜やお弁当に頼ってもいいんです。掃除が苦手であれば業者にお願いしましょう。すべてを自分でやるべきだと思う必要はないと思います。じつは子どもにとってもそのほうが幸せだったりもします。お母さん(お父さん)が疲れて帰ってきて、辛そうに台所に立つ姿を見て喜ぶ子どもはどこにもいません。買ってきたお弁当をみんなで『美味しいね』といいながら笑顔で食べるほうがよっぽど幸せだと思います」

親と子どもを悩ませる「〇〇期」や「べきべき論」。しかし、発想を転換すればずいぶんと楽になるものです。子どもにも自分にも完璧を求めず、笑顔でリラックスした毎日を過ごしたいですね。

お話を伺ったのは……沼田晶弘先生

沼田晶弘先生

1975年生、東京都出身。
国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭。
子どものやる気を引き出すユニークな取り組みが話題となり、多くのメディアで取り上げられる。『ぬまっち流 自分で伸びる小学生の育て方』(KADOKAWA)など著書も多数手がけている。


著者

安田ナナ プロフィール画像

安田ナナ

都内で2人の娘を育てながら、書籍を中心としたライターをしています。 人と話すこと 人と一緒に食べること 人と一緒に楽しむこと が大好きです。