お茶として飲んだ後も活用できる茶葉
お茶を飲んだ後、ポイっと生ごみとして捨てがちな茶葉(出がらし)。茶葉自体の構造や含まれる成分(カテキン:抗菌殺菌作用)を生かした様々な活用法があります。先人の知恵として、聞いたことがあるものもあるのではないでしょうか。これからお茶を飲む機会が増える季節、せっかくなら出がらしを家中で活躍させてみませんか?
その1「緑茶」
消臭剤として使う
乾燥させて使います(平皿やトレーに広げて干す、フライパンで炒る等)。なお、フライパンで炒って乾燥させる際、使ったフライパンについていた臭いを取ってくれます。乾燥させた茶葉を瓶や皿に入れる、もしくはお茶パックや布袋に入れるだけで、お手軽消臭剤の完成です。部屋や玄関、靴箱、冷蔵庫内などに置いてみるとよいでしょう。
入浴剤として使う
出がらしをお茶パックに入れて、ティーバッグであればそのまま、湯船に入れます。香りが広がり、リラックス出来ます。
料理に使う
緑茶は栄養豊富ですが、飲むだけでは水に溶ける成分しか身体に取り込めません。出がらしを加工して食べることで、余すことなく栄養分を摂取できます。ミャンマーなど、お茶を食べる文化がある国もあるくらいです。
料理によって乾燥や刻んだりすりつぶす手間はありますが、オススメは「チャーハン」。出がらしの水気を軽く切って、そのままフライパンで他の具材と炒めるだけ!他にも、ハンバーグに混ぜ込んだり、乾煎りしてすりつぶすとふりかけになったり、活用の幅の広さに驚きます。
※濡れたまま長時間おいた出がらしは、雑菌繁殖や酸化の可能性があるので使用しないようにしましょう。
掃除に使う
畳や玄関のたたきに出がらしを撒いて箒ではく…という掃除方法は知っている方多いのではないでしょうか。家はフローリングに使う方法もあります。お湯に出がらしを入れて、そのお湯で床を磨くと、床の消臭・殺菌ができます。
その2「紅茶」
紅茶は緑茶と同じ茶樹を原料としており、緑茶と同様「消臭剤」としての活用法が可能です。緑茶と紅茶の香りの違いを比べてみてもいいですね。
※紅茶の注意点:紅茶の色素が移りやすいので、新聞紙上で乾燥させる際は裏移りによる染みに気を付けてください。また、掃除や入浴に用いるときは材質により染みが出来ることがあるので注意が必要です。
リラックスアイテムとして使う
出がらしのティーバック(三角より平らなものが良い。あれば2個)を冷蔵庫に入れて冷やします。目を閉じたまぶたの上にのせて、アイマスクとして使います。紅茶の香りを嗅ぎながら、リフレッシュ&リラックスタイムはいかがでしょうか。
その3「麦茶」
掃除に使う
水出し用・煮出し用の麦茶パックは、油汚れが気になる箇所を拭くのにピッタリです。油汚れの付いた鍋やフライパン、食器などを拭いて水で流します。ガスコンロまわりや換気扇でも試してみてください。出がらしの麦茶パックをその都度、キッチンの日常汚れの対処に使えば、楽に綺麗な状態がキープ出来そうです。
美味しいお茶を飲んだ後、ぜひ出がらしに目を向けてみてください。今まで捨てていた出がらしでしたが、無料で消臭剤が作れるようになると、もうゴミに見えなくなってきました…。身体にも環境にも良く、なによりお得感のある出がらし活用術のご紹介でした。