A様のご相談
小5の娘は学校や対人関係がつらいようです。
そして、週末はいいのですが、学校生活が始まると音声チックや運動性チックなどがでてきます。
学校に行かなくていいと言ってあげたい。
でももし不登校になると社会と疎遠になるのが怖い。
数少ない友達とも疎遠になってしまうし、フリースクールなどもなく、人間関係がなくなってしまうと大変。
なので、どうしても学校に行かなくていいとは言えず、チックを出しながら娘は学校に行っています。
不登校の子は、皆さんどうやって社会と接点を持っているのでしょうか?
何を目標にするか
娘さんは学校に行きながら、対人関係などのストレスでいろいろなチックが出ているとのこと。
それを見ているA様は、とってもつらいと思います。
学校に行きながら、チックの症状が出ている娘さんを見ているのもつらい。
不登校になってしまい、社会との関わりがなくなることを考えるとそれもつらい。
どちらにしても答えが出ないし、気持ちが全然落ち着かないと思います。
A様が書かれている、
もし不登校になると社会と疎遠になるのが怖い。
数少ない友達とも疎遠になってしまうし、フリースクールなどもなく、人間関係がなくなってしまうと大変。
なので、どうしても、学校に行かなくていいとは言えず、娘はチックを出しながら学校に行っています。
ということですが、
今は、社会とつながるためにどこかに居場所を探すことよりも、さまざまなチックの症状の原因となってる対人関係のストレスをまずはなくしてあげることが先決ではないでしょうか。
まずは娘さんの心が元気になること。
心のしんどさから来る身体症状をラクにしてあげること。
社会と繋がることなんて、そのあとに考えてOKだと思います。
チックは「しんどい」という心のサインですし、その状態で人間関係を築いていくのは、きっとお子さんも本意ではないはずです。
またチックが出てる自分のことを周りはどう思っているだろうか?と気にしながら学校にいること、それもまたストレスになる気がします。
最終的には、社会の中で生きていくこと。
これが誰にとっても一番将来にある目標だと思いますが、そのために今なにが最善かは、やはり目の前の今の子どもを見て判断することだと私はいつも思っています。
今は、社会と繋がりたい!と思えるくらいに心が元気になること、そして、友達がほしい!って思えるくらいに楽しむ意欲がわいてくること、学校に行くぞ!と気持ちが前向きになることなど、
何にしても、本人が◯◯したい!と思えるくらい心が元気になること。これをまず考えるのが一番だと思います。
先の人間関係より今のストレス
娘さんはまだ小学生。
ストレスをかかえてチックが出まくりなのに学校を休ませず、それも人間関係のためだなんて、人生修行みたいでツラすぎると思います。
人生は、本来、自由で楽しくワクワクするもので、思うように作っていくもの。
今は、ツラくしんどい思いをして、身体症状まで出てる娘さんのストレスがラクになることを、ぜひ考えてあげてください。
そして、今は不登校が長引いたら…とか、フリースクールは…など、先のことではなく今最善と思うことを積み重ねていけばいいと思います。
そしたら、先の選択肢も広がります。
今、あまりに先のことを考えると、足がすくんでなにもできなくなります。
娘さんはまだ不登校じゃない。
学校とも相談の余地もある。
だから、あまり抱え込まずに、今は娘さんもママもホッとできる選択をしてくださいね。
※チックの原因はストレスだけでなく脳の仕組みや遺伝など様々な原因が考えられると言われています。今回の相談者さまは「学校に行く日だけ発生する」とのことで、「ストレス」に特化した心理面に対するアドバイスとなっています。