忘れものがなくなるノートを作ろう
玄関を出たあとで、「あ、あれを忘れてる!」と慌ててまた鍵を取り出す。しばらく歩きだしてから忘れものに気づき、急いで取りに帰る……。そんな経験はありませんか?
慌ただしい毎日を送りながら、自分のものだけでなく、家族の持ちものまで準備をしたり、声をかけたりするのは本当に大変ですよね。
しかも、持ちものは日によって変わります。予定のない日、近場へ行く日、少し遠出する日、病院の日、習い事のある日……。
そこでおすすめしたいのが、「忘れものがなくなるノート」を作ること!
このノートがあれば、これから毎日続いていく身支度がものすごくラクになり、しかも忘れものが減ります。
これが、忘れものがなくなる秘密のノートです。
中にメモ帳が貼りつけてあって、ここには出かける際に持っていく持ちものがすべて書いてあるんです!
これを引き出すことで、基本の持ちものを参照しながら、シーン別の持ちものをチェックすることができます!
子どもの分も作ってあげれば、その都度声かけをしたり、一緒に確認しなくても、子ども自身が自分で用意ができて、しかも忘れものもなくなりますよ。
忘れものがなくなるノートの材料
では、さっそく作り方をご紹介します。用意するものは3つ。
- 小さめのノート
- メモ帳やコピー用紙、折り紙など、紙なら何でもOK
- 記入アイテム(後述しますが、作り方によって変わります。一番用意しやすいものはふせんです)
作り方に合わせて必要なものが変わるので、詳しくご説明しますね。
作り方は、自分の持ち時間や性格に合わせて3種類
ここでは3つの作り方を紹介します。
- イラストで描く
- 写真を貼る
- 文字でふせんに書き込む
1と2は手間がかかりますが、とても見やすくなります。特にお子さんがいるご家庭におすすめです。わが家には、5歳の女の子がいますが、このノートを見ればひとりでも漏れなく準備ができます。
3は手軽さが魅力です。特別な道具も技術も時間も必要なく、今すぐに作れます。まずはふせんでやってみるといいかもしれません。
では、それぞれに合わせた材料を紹介しますね。
1.イラストで描く
イラストが得意なら、何も用意しなくて大丈夫。ノートに、必要なものをイラストにして、直接書き込みましょう。
2.写真を貼る
写真を撮って、それを貼るととても見やすくなりますよ。
1アイテム=1写真にして切り貼りしましょう。
ちょっとお金はかかってしまいますが「iNSPiC(インスピック)」のようなミニフォトプリンターがあると、このノート以外にもさまざまな用途で使えて便利です。
スマホで撮った写真をその場でシールにして印刷できるため、ひと目で内容がわかります。
3.ふせんに文字で書く
もっともかんたんなのが、ふせんに文字で書く方法です。
ふせんは何でも良いのですが、全面にのりがついているタイプだと、ひらひらしないので使いやすいです。これはセリアで購入したふせんで、テープのようにカットして使うことができます。
ふせん1枚に持ちもの1つを文字で書き、必要なページに貼ります。修正が手軽にできるのも魅力的です。
忘れものがなくなるノートのつくりかた(基本編)
まず、基本のつくりかたを紹介します。
STEP1 基本の持ちものを書く
まずは、基本の持ちものを書きます。
基本の持ちものに書くのは、「どんなときでも絶対に持っていくもの」です。たとえば、私の場合は、スマホ、携帯、鍵がそれに当たります。
どんなときも必要になるものを書くので、これだけはノートに直接書くのではなく、ふせんやノートと同じくらいのサイズの紙に書きましょう。
私はA6サイズのノートとB7サイズのメモ帳を使っているため、メモ帳をそのまま使います。
もし、コンビニに行くなど「頻繁にあるシーン」が多い場合は、基本の持ちものにプラスして、もう1、2枚紙を用意して、自分の「頻繁にあるシーン」の持ちものを書き込んでいきます。このとき大事なのは「基本の持ちもの」を書かないことです。
両方を書いた状態の画像がこちらです。左側の「BASIC」と書いてあるのが、どんなときでも絶対に持っていく基本のもちもの。右側の「One mile」と書いてある部分には、近所のコンビニやスーパーといった近場のお出かけに際して必要になるものを書き込んでいます。
もし基本の持ちものと、頻繁にあるシーンの持ちものが同じなら、「どんなときでも絶対に持っていくもの」を1枚にまとめてOKです。
働く女性なら、それにプラスして「通勤時に絶対に必要なもの」を足していくと良いと思います。
たとえば、パソコン、化粧ポーチ、飲みものなど。
毎回必須ではないけれど、不定期で必要になるものがあるときは、下の方に文字でチェック欄を作っておくと見やすいです。
たとえば生理用品、提出物・お土産といったものも追加しておくと良いかもしれません。
STEP2 ノートに貼る
ここまでできたら、これらの紙を裏返しテープなどで貼り付けて、つなげて長いメモにします。これで、出かける際に必ず必要な持ちものと、頻繁に必要になる持ちものがわかるようになります。
この長いメモができたら、ノートの表紙の裏部分に貼りつけましょう。べったりと貼り付けるのではなく、メモを蛇腹折りのようにして、ノートの端とメモの端のみを貼り付けましょう。貼った状態を上からみるとこのようになります。
このメモは引き出して見るので、裏表紙にべったりと貼り付けないようにしてくださいね。
これで、基本のつくりかたが完成です。
忘れものがなくなるノートのつくりかた(シーン別編)
さて、頻繁に持っていく可能性があるものは、メモ帳を使って蛇腹折りのメモを作り、ノートに貼りました。次に、シーン別の持ちものを見ていきましょう。
作り方は同じで、イラスト・写真・文字のいずれかを選んで書いてくださいね。今度は書く場所が違います。ノート本体に書き込んでいきます。
1ページに1シーンの持ちものを書きましょう。
私自身のもので紹介します。まずは、2歳の子どもがいるので、子どもがいるときにプラスする持ちもの。
スーパーに行くときに追加する持ちもの。
子どもと病院に行くときの持ちもの。
なお、ここまでは大人向けの作り方を紹介してきましたが、子どものシーン別ページを作るときは、シーンよりも「曜日別」が管理しやすいです。
子どもの場合、イレギュラーな持ちものは連絡帳に書いてあることが多いため、そこまで作り込まなくても大丈夫。逆に、習い事のような、決まった曜日に必要になるものについてまとめてあげたほうが良いと思います。
また、習い事は新しくはじめたり、やめたり、曜日が変わったりするので、大きめのふせんに書いて(あるいは写真を貼って)、かんたんに入れ替えできるようにするのがベストです。
忘れものがなくなるノート、活用のコツ
最後に、活用法について。
このノートは、一度きちんと作れば「なにかが変わらない限り、ずっとそのまま」使えます。
逆に言うと、なにか変化があったときは、手直しが必要になります。そのため、手直しをしやすい環境づくりが必要です。
身支度をする場所に設置しておき、ペンやふせんもそばに置いておきます。イラストを描いたり、写真を撮ったりするのが面倒でも、ふせんがそばにあれば、とりあえず書いて貼ることができます。
また、学期末や年度末といった区切りの機会に、中身を見直すと定期的に更新できますよ。
このノートは、ほんの15分もあればだいたい作ることができます。その15分の手間で、これから毎日続いていく身支度がものすごく楽になり、しかも忘れものが減ります。
まずは余っているノートを手に取るところからはじめてみませんか。