受験シーズン到来
この時期になるといろんな期限が目前に迫ってくるため、学校からも進路選択について提案されたり、◯月◯日までに回答してくださいと言われることもあります。
不登校・ひきこもりの中3の子を持つママも、この時期はなかなか穏やかではいられなくなってくるので、自分の意思表示をしない子どもに対して、
中卒で生きることの厳しさを教える。
高校に行けば心機一転やり直せることへの希望を語る。
母として、人生の先輩として、できる限りの説得を試みる。
様々な学校のパンフレット片手に子どもにそれぞれの高校の特色を説明する。(敏腕営業マンのように)
これ、あるあるだと思います。
それでも来年春からの進路に興味を示さない子どもを見てママの不安がつのり、この子はなにもわかっていない!と失望するかもしれません。
ですが、子どもはそんな風にママから説明してもらわなくても、今はどんな時期で中3はどんな学年か?ということも、期限までに決めて願書を提出しなければ受験できないことも、自分が行動しなければ卒業後は所属先がなくなるかもしれないことも、全部わかっています。
中1不登校は、何も選択しなくてもエスカレーター式に中2不登校になることができますが、中3不登校にエスカレーターがないことも、子どもはわかっています。
それを全部わかってるにもかかわらず、
それができない。
それをしたくない。
だから今、動かない。
なので、わかっていないから動かないのではありません。
ママはこの時期不安になりますが、前のめりになってわからせようとすればなるほど、子どもは引いてしまいます。
大切なことは、早く決めさせること!ではなく、
子どもが自分のために自分で決めること!
ママが焦ってしまうのは、もちろん子どもの将来を考えてのことですが、その裏には、
早く進路を決めないと落ち着かない!
春はから再スタートのチャンス!
学校の先生に迷惑をかけて見放されたくない!
という思いがあったりします。
だからといって、焦って決めたり、ママの意見重視の決め方になると、また何かあった時、
ママのせいでこうなった!
自分はやりたくなかったんだ!
早く決めろ!と言うからイヤイヤ決めただけだ!
とママを言い訳にすることがあるかもしれません。
動かない子どもを見て焦ってしまってる時は、まずは自分の目的を思い出してください。
目的は、早く決めることではなく、子どもが自分のために自分で決めること!
そしたら、それがどんなタイミングでどんな選択であっても、ママのせいにできないし、だからこそ、きちんと自分で考えようと思います。
また、進路についてママが必死になっていた時は無関心だった子どもが、ママが諦めた途端、子ども自ら考え動き出し、進学を決め受験のために塾に通い出したというパターンもたくさん見てきました。そして、高校に通い、今は大学受験を目指している子がサロンにもたくさんいます。
進路選択をママ主導で早々に決めても、高校生活を送るのは子ども。やる気がないとそれも続きません。
不登校・ひきこもりの進路選択については、ママが必死になるのではなく、子どもに委ねて任せることが何より大切です。