毎日の家事を「やらされている感」がある人は実践してみて!家事が好きになるための「3つの工夫」

家のこと

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2021.11.22

「家事は面倒だから嫌い」という人も多いのではないでしょうか? その中には「嫌いな家事をやらされている」という気持ちがある人もいるでしょう。それでも家事は、生活するうえで切り離せないもの。毎日の気持ちが少しでも上向くように、家事が好きになるための3つの工夫をご紹介したいと思います。

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もくじ

「家事をやらされているという気持ち」、ありませんか?
家事を好きになるために私が行ってきたこと
ヒント1:家事じゃない目的をつくる
ヒント2:かんたんにすること
ヒント3:お気に入りを集めること
「嫌いの欠片」を取り除き、「好きの欠片」を集めていこう

「家事をやらされているという気持ち」、ありませんか?

私は、家事にまつわる実用書やコラムを書いています。そのため、仕事やSNSで出会うさまざまな方と家事についてお話をする機会が多くあります。

しかしそのほとんどの方が口を揃えて「家事が嫌い」と言います。理由を尋ねると「面倒だから」というのがトップ。けれども、もう少し話を聞いてみると、こんな声も出てきます。

「どうして自分がやらなければいけないのかという気持ちがある」
「家事をさせられているという気持ちになる」
「やったところですぐに散らかるし、すぐに洗いものも出る」
「達成感がない」
「意味を見いだせない」

こうした声を聞くと「面倒だから家事が嫌い」なのではなく、「嫌いだから面倒に感じる」人も多いのでは……と感じるようになりました。
特にポイントとなるのが「家事をさせられているという気持ち」です。

家事は、生活するうえで切り離せないものです。もちろん、お金を払うことで外注したり、便利な家電を使ったりすることもできます。でも、それは誰もができることではありません。

やりたくないことをやらされている。この気持ちこそが、家事の面倒くささの根源だと私は思うのです。

家事をさせられている気持ち、ありませんか?出典:stock.adobe.com

というのも、今の私は、家事が好きです。はじめからそうだったわけではありません。3つの工夫をこつこつ重ねてきた結果、好きになることができました。

もちろん、作業そのものが億劫になることはあります。でも、何年も前に家事をするとき感じていた虚しさは今はありません。

そこで今回は、私が実践してきた「家事が好きになる3つの工夫」をご紹介します。

家事を好きになるために私が行ってきたこと

具体例として、私が洗濯を好きになるまでのお話をしたいと思います。

ヒント1:家事じゃない目的をつくる

1つ目の工夫は、家事をする際に家事以外の目的をつくることです。これがものすごく大事で、効果的。

私たちが感じる「家事をやらされている」という感覚は、自分の時間を無意味に消費されているという気持ちからきていると思います。だからこそ、前向きに、自発的な楽しい目的を組み込んでいくことが必要なのです。

たとえば私は、洗濯干しやアイロンがけを行なう場所には、雑誌を置いています。ポイントは生活系の雑誌・本を置くこと。やる気が出ないとき、疲れているときは、ほんの数分雑誌をぱらぱらめくっていると、やる気が出てきます。



特に嫌いな作業の一つだった洗濯ものを干すこと。これは意外な方法で好きになれました。

干す場所であるベランダでガーデニングをはじめたのがきっかけです。洗濯ものを干しながら、少しずつ成長していく様子を見たり、写真に撮ったりして楽しんでいます。
ハードルが高いと思っていたのですが、やってみると意外とかんたんで楽しめます。



また、アイロンがけにも目的を組み込みました。毎回できることではありませんが、ベランダに植えている花を摘んできて、ティッシュで挟み、低温にしたアイロンを何度かくり返し当てると、かんたんに押し花ができあがります。



「アイロンかけなくちゃ……」と思うのではなく、「押し花をつくろう」と思いながら動き出し、そのついでにアイロンがけをするので、アイロンがけのハードルがとても下がります。本ベランダガーデン押し花

ヒント2:かんたんにすること

かんたんにすること出典:stock.adobe.com

2つ目の工夫は、とにかく手順をかんたんにしたり、便利グッズを取り入れたりすることで、「家事=時間と手間がかかる」というマイナスイメージを消していくことです。

考えなくても動けるくらいにかんたんになれば、ゲームをするような感覚で楽しめるようになってきます。

方法はいろいろありますが、かんたんにするための基本は「変える」ことです。使う道具を変える、取り組む時間帯を変える、手順を変える……などなど。

洗濯に関しても、いろいろとやり方や道具を見直してきました。

たとえば、極力畳まなくて済むように、基本的に「ハンガーで干して、そのまま片づける」という流れにしたこと。仕分け作業を楽にできるように、洗濯かごを増やしたこと。

それでも畳まなければいけないものを、片づける場所や種類でざっくり分けてからはじめられるように、いくつかのカゴを用意したこと。タオルならタオル、肌着なら肌着と、同じ形のものを集中して一気に畳んでいくと、いろんなものを少しずつ畳むよりもずっと短時間で済みます。

面倒に感じている作業には、絶対になにか理由があります。畳むのが嫌いだとか、仕分けがしづらいとか……。仕事と同じようにそれに気づいて改善してあげると、とてもかんたんになり、楽しくなってきます。

カゴ出典:stock.adobe.com

ヒント3:お気に入りを集めること

お気に入りの道具を集めるのも大事です。

たとえば、お気に入りのペンを買っただけで勉強が楽しくなった経験はありませんか? いわゆる「形から入る」ことですが、実はとても大事なことだと思っています。
好きなものを使ったほうが、自然と楽しくなります。

掃除道具

洗面所に置いておく掃除道具をお気に入りのものにしたら、それだけでも前向きな気持ちになれました。洗濯のついでにさっと掃除をする習慣もついたのです。

「嫌いの欠片」を取り除き、「好きの欠片」を集めていこう

好きの欠片を集めていこう出典:stock.adobe.com

家事は、工夫を重ねればきっと好きになれます。
その第一歩は、「嫌いなこと」と「好きなこと」を見つけること。

今はマイナスに思える作業でも、その不快なポイントを消し、自分がやりたいことを組み込み、少しずつ淡々と向き合っていけば、不思議と楽しくなりますよ。

私たちの家事時間は、生活する限り、ずっと続いていきます。その途方もなく長い時間を不機嫌に過ごすよりも、楽しいほうがいいな。私はそんなふうに考えています。

「やらされている家事」ではなく、1%でも前向きな家事と捉えられるようになれば、きっと楽しくなる。そう信じて、日々、家事と向き合っています。

すべてを一気にやるのではなく、一つずつ。まず、洗濯をほんの少しでも好きになる練習からはじめてみませんか?

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著者

三條 凛花

三條 凛花

夫、4歳の長女、0歳の長男、猫2匹と暮らしています。暮らしの中にあるさまざまなプチストレスは、探す・調べる・迷うといったことが原因です。そうしたむだな時間をなくして、自由に使える時間を貯める工夫を発信しています。著書は『時間が貯まる 魔法の家事ノート』(扶桑社)、『365日のとっておき家事』(三笠書房)など。

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