風は下向きでまず床を暖めるべし!
「空気で答えを出す会社」でおなじみの空調メーカー・ダイキンによると、冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、 暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。
スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう。エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、そのあとに自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることにつながるのです。
温度調節をスイッチON/OFFでするのはNG
暖房をつけているとき、暑くなり過ぎたらエアコンの電源をオフ、また寒くなってきたらオンと、部屋の温度調節を電源でしていませんか? エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時に、多くの電気を使います。設定温度まで暖めたあと、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。部屋にいる時はスイッチのON/OFFを控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめです。
こまめにフィルター掃除を
暖房をつけているとき、エアコンは部屋の冷たい空気を吸い込み、暖かい空気にして 部屋の中に吐き出すことで部屋を暖かくします。エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなってしまいます。つまり、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になるのです。
そういったことを避けるためにも、2週間に1度、フィルターを水洗いするか、ほこりを掃除機で吸い取りましょう。汚れがひどい時には、フィルターを中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしてください。
フィルター掃除を行うことで年間25%も電気代を節約できるというから驚きです。
室外機の前はスッキリと
意外と見落としがちなのが室外機です。
エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めるので、室外機から外の空気を吸い込んで、空気の中に存在している「熱」を取り込みます。そして、取り込んだ「熱」で暖めた空気を部屋の中に吐き出し、部屋の中にあった冷たい空気を室外機から外に吐き出すことで、部屋を暖かくしています。
つまり、室外機をカバーなどで覆ってふさいでしまうと、室外機から吐き出した冷たい空気が、室外機のうしろなどに回りこんでしまい、室外機がこの冷たい空気を再び吸い込むことになるため、熱を取り込んでいく効率が落ちてしまいます。カバーだけでなく、室外機の周辺がモノなどでふさがっていないか、確認しておきましょう。
換気を怠らず、快適にすごすためには、エアコンとの併用がマスト。ただでさえエアコン代がかさむ冬だからこそ、より効率のいい賢いエアコンの使い方を実践しましょう。ダイキンのサイトにも詳しく紹介されているので、参考にしてみてください。