家事がはかどらないのは、実は出勤日よりも在宅日!?
外に出ている日と、家にいる日。意外と家にいる日のほうが家事がはかどらないという経験はありませんか?
予定がなく、オンとオフがない。そんな日こそ、実は時間の使い方がむずかしいのです。
そんなときは、時間を「仕切る」ことがおすすめです。
今回は実際にどのように仕切るか、例とともにご紹介します。
年末年始の忙しくなる時期に取り組んでみると、これまでよりもできることが増えるかもしれません。
収納に当てはめて考えてみよう
時間の使い方は、収納に似ています。
たとえば、ふつう部屋の中には、お皿は棚に、おもちゃは箱に……といった何らかの「仕切り」があります。
でも、もしもだだっ広い何もない部屋で、家具やケースを一切使わずに、さまざまな形や大きさのものを片づけるように言われたらどうでしょうか。間違いなく、片づけることができないと思います。
時間も同じです。仕事時間と家事時間といったざっくりした仕切りがあることで、うまく回りやすくなっていたのです。
自分で時間を仕切ろう! キーワードは「3」
では、どうすればいいのか。在宅するときは、自分自身で、時間に「仕切り」を設けてみてください。このとき大事なポイントは「3」を意識することです。
メモしなくても覚えられて、でも少なすぎない。適度な数だからです。
ここでは、時間の仕切り方として3つのアイデアを紹介しましょう。
- 1時間ごとに3つ
- 時間帯ごとに3つ
- 1日ごとに3つ
この中で、その時々の自分にとって、一番取りかかりやすいものを選んでやってみてくださいね。
1.1時間ごとに「仕切る」スリークエスト
まずは、1時間ごとに3つに仕切る方法です。
私はこれを「スリークエスト」と名づけています。今、この瞬間から、次の正時が来るまでの間に3つだけなにかをするものです。
正時というのは「2時」「3時」といったキリのいい時間のこと。これがタイムリミットで、逆にスタートは「2時2分」でも「2時25分」でも、「2時55分」でも構いません。
3つのやることを選ぶときは、
- 特に優先したいこと
- かんたんに達成できること
- 時間内に終わること
などを意識して組み合わせてみてください。
スリークエストの例
たとえば、こんなふうに進めましょう。
今は午前7時45分だとすると、8時までにこれらのことを目標にします。
- ダイニングテーブルを片づける
- ダイニングテーブルを拭く
- なくなったティッシュを補充する
このように目標が定まることで、驚くほど動けるようになりますよ。
2.時間帯で「仕切る」スリーブロック
次の方法は、時間帯で仕切るやり方です。これを私は「スリーブロック」と呼んでいます。
- 「早朝」「朝」「午前中」「午後」「夕方」「夜」「深夜」から、お好きな時間帯を3つ選んでください。
- 各時間帯ごとに、3つの「優先的にやりたいこと」を決めます。
- なるべく決めたことから順番に進めていきます。
スリーブロックの例
たとえば、こんなふうに進めましょう。ここでも3つのやりたいことを決めて取り掛かります。
午前中:洗濯・掃除全般・子どもの宿題の手伝い
午後:子どもの送迎・買い出し・手帳の記入タイム
深夜:洗濯ものを畳む・温かいものを飲む・読書30分
3.1日で「仕切る」 スリーテーマ
最後の方法は、1日単位で仕切るものです。私はこれをスリーテーマと呼んでいます。
やり方はかんたん。今日1日で、
- 優先的にやりたいこと
- 今日中に完結できること
- できたら素敵だと思うこと
などを3つ選んで設定するだけです。
取り組みやすい1時間からさかのぼって紹介してきましたが、最初に1日のテーマを3つ決め、それを時間帯ごとに分け、1時間単位で落とし込んでいくこともできますよ。
スリーテーマの例
たとえば、こんなふうに進めましょう。
12月28日:
- クリスマスツリーがまだ出ているので片づける
- お正月飾りを出す
- 年末年始の献立決め
12月29日:
- 大掃除の道具を調達
- 年内最後の買い出し
- 子どもの宿題にじっくり付き合う
年末年始で家にいる時間が長くなると、うまく家事や予定が回らないことが出てくるかもしれません。そんなときは、ぜひ「スリークエスト」「スリーブロック」「スリーテーマ」を思い出してみてください。
時間に仕切りをつくること。それが在宅時の時間をうまく使うコツです。