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親や自分と子どもの未来のために。年末年始に考えてほしい「未来を明るくする終活」

家族・人間関係

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 年末年始に考えてみてほしい「終活」のこと

2021.12.31

年末年始は帰省や新年のあいさつで連絡を取り合うなど、何かと家族のことを考えたり思い出したりすることが増える時期ですよね。終活ライフケアプランナーである筆者とともに、高齢になっていく親と自分の未来について考えてみませんか?人生の締めくくりだけでなく、残りの人生をその人らしく生きるための「終活」です。もしもの時も慌てず後悔が少なくなるように、まずははじめの一歩から。

未来を明るくする「終活」のすすめ

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終活というと、死ぬ前の準備で縁起が悪いとネガティブに捉えられることがあります。人生の締めくくり方を考えるという点で、死を意識せざるを得ない側面があることは事実ですが、終活のほんの一部にすぎません。ここでは、「終活をするその人自身が満足する生き方、締めくくり方を見つけていく」というイメージでお読みください。

終活とは

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終活とは「人生の終わりのための活動」の略称です。具体的には、介護や保険、お墓や葬儀、相続に関することが円滑に進むための準備や意思表明をして、遺された家族の負担を減らします。これらを考える過程において、自分の人生の今と未来を見つめることになり、より自分らしく生きることに繋がります。

昔は地域社会の繋がりが強く、万一の時にも手を差し伸べてくれる近所付き合いがありました。しかし現在は子どもは実家から離れて暮らしていたり、親戚付き合いもよく分からない、そもそも親自身が周囲との付き合いが希薄であるといった状況はよくあることです。そのため、自身が望む最期を迎えるためには、家族や近しい人にあらかじめ意思を示しておく必要があります。

いつから始めるの?

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終活という言葉を知り、その大切さや必要性は分かっていても、実際に行っている方は少ないという現状があります。その理由のひとつが、いつから始めればいいのかという疑問です。結論としては、タイミングは人それぞれです。興味をもったとき、退職や還暦などの節目、病気になったとき等、きっかけは様々です。

終活に早すぎる遅すぎるということはありません。気づいた時にいつでも始められます。ただ、事柄によっては考えてすぐに答えが見つかるというものでもありません。それならば、早いうちから始めた方が、よりじっくり考えられていいかもしれませんね。

この年末年始、家族の交流をきっかけに始めるのも良いタイミングかと思います。

気軽な会話から始めてみる

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改まって「終活を始めましょう!」と言われると、変に構えてしまい協力が得られないことがあります。そこで、まだまだこれから始めるという方におすすめなのは、気軽な会話の中から始めてみることです。主に両親にたずねる際に使える具体例を以下に挙げています。

  • 「近頃の趣味や楽しみってなに?」「どこかお出かけしてる?」「やりたいけど出来ていないことってある?」「好きな音楽や映画、食べ物、花ってなに?」(将来、充実度の高い医療や介護に繋がります)
  • 「どこの病院にかかっている?いま飲んでる薬ある?」「そういえばどこに保険証やお薬手帳って入れてるの?」
  • 「お金の管理ってたいへんだよね。お父さんとお母さん、どっちが把握してる?」「預金口座ってどこの銀行に持ってる?」「私いま保険の見直し中なんだけど、お母さんは何の保険に入ってるの?」
  • 「最近友人の親が入院したのだけど、お医者さんに延命治療の希望を聞かれて困ったらしいの。ちなみに、お母さん(お父さん)は何か考えていることある?」(延命・緩和治療、家族に委ねる等)

その他、生い立ちや職歴等の略歴、親しい親戚や友人についても聞いておくと万一の際に役立ちます。これらの段階を踏んだ後の方が、葬儀やお墓、相続の話がしやすくなるかと思われます。

エンディングノートの活用も

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終活の一通りの項目を掲載したエンディングノートが書店等で販売されています。こちらを活用すると、何を把握しておけばよいか、大変分かりやすいです。ただ、ノートを「はい、書いてね」と渡しても、親世代は面倒くさがったり、読んだり書いたり自体が億劫な場合もあります。そのため、親に子がインタビューしながら代筆する方が進めやすいです。

 

このように親世代の終活を進めていくうちに、子どもである自分の終活も始めてみようかなと思うタイミングがあるかもしれません。そのときはぜひ親子で一緒に取り組むのも大いにアリです。その方が話しが盛り上がり、楽しく進められるのでお勧めですよ。


著者

Yukikoさんプロフィール

Yukiko

"いまを生きる"をモットーに日々の暮らしを楽しむ北欧好き。北欧式整理収納プランナー、作業療法士、終活ライフケアプランナーの資格の資格をもつ、2児の母。シンプルで豊かな北欧ライフを理想とする一方、度々ある夫の転勤や幼いこどもたちに振り回されながらの毎日。引っ越しの度に家中のモノと向き合ってきた経験を生かし、オシャレでスタイリッシュな部屋づくりの術をお伝えします。