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「テストで良い点をとったらお小遣いをあげる」はアリ?小遣いを報酬とする際に気をつけたい3つのこと

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 「テストで良い点をとったらお小遣いをあげる」はアリ?小遣いを報酬とする際に気をつけたい3つのこと

2021.12.30

受験シーズンまっさかりになると、子どものテストの点数が気になりますよね。子どもに良い成績をとらせるために、お小遣いをちらつかせるのは効果的なのでしょうか? ここでは、「テストで良い点をとったらお小遣いをあげる」ことについて、家計のプロが解説します。子どもへのお小遣いの渡し方が気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。

小遣いは子どもにお金とのつき合い方を学ばせる良い機会

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お子さんがいらっしゃるご家庭では「テストで良い点を取ったらお小遣いをあげる」という条件をつけて、子どもに勉強をさせようと考える人もいるのではないでしょうか。

しかし、一方でマネーリテラシーの向上という観点から考えて、子どもに小遣いを条件に勉強をさせることがよいことなのか悪いことなのか、迷ってしまう人も多いでしょう。

お小遣いは、子どもにお金とのつき合い方を学ばせる良い機会になりますので、積極的に活用したいものです。

しかし、一方で良くないお金の習慣を身につけさせてしまっては本末転倒です。

ここでは特に「テストで良い点を取ったらお小遣いをあげる」ということについて、一緒に考えてみましょう。

「テストで良い点を取ったらお小遣いをあげる」はあり?

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「テストで良い点を取ったらお小遣いをあげる」という条件をつけて子どもに勉強をさせるのは、ありかなしかと言われれば、私はありだと考えます。

頑張ったことに対して成果が得られれば、モチベーションが上がるのは当然のことです。

大人の世界でも同じような成果主義を取り入れている企業もありますし、大人の世界の疑似体験ということもできます。

報酬をモチベーションに「頑張ろう」という意欲の向上がみられるのであれば、小遣いを報酬とするのも悪いことではないと私は考えます。

ただ、子どものマネーリテラシーという観点からは、いくつかの注意点もあわせて考慮するとよいのではないでしょうか。

1 小遣いを「目的」にしない

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テストの結果によって小遣いを与えるという行為は、「努力をしたことが小遣いとして返ってくる」ということであり、「小遣いのために努力をする」ということとは違います。

成果に対する報酬は、小遣いだけに限らず、ものでもよいわけですから、目的のすり替えが起こらないように注意しましょう。

思うように勉強が進んでいない様子が見られたときに「お小遣いをもらえなくてもいいの?」などと、お金をちらつかせるような声掛けをしてしまうのも目的のすり替えが起こりやすくなります。

お金の価値が理解しにくい幼い時期は避け、ある程度お金の意義が理解できる年齢になってから、しっかり説明をしたうえで挑戦させる方が安心です。

2 高すぎる目標は立てない

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テストの結果によって小遣いを与えるのは、あくまで「成功体験」をより強調するためです。

あまりに高い目標を持たせすぎて、失敗し報酬が得られなければ、モチベーションの向上にはつながりません。

また、失敗した時に「努力が足りないからだ」などと、子どもを罵倒するようでは本末転倒です。

成功できなかったときに、劣等感を抱くような小遣いの与え方をするのではなく、「次は頑張ろう」と思えるような工夫が必要です。

成功体験の積み重ねから、自己肯定感を高め、さらなる自己成長を手助けさせるような効果が得られないのであれば、小遣いを報酬とする意味はほとんどないのではないでしょうか。

目的は、あくまで「テストを通じた成功体験」であることを忘れずに、子どもと一緒に楽しく取り組める工夫をしましょう。

3 使い方も教える

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小遣いは、与えるだけでお金の勉強になるといったものではありません。

使い方や、管理の仕方などまで教えることで、初めて子どものマネーリテラシーにつながるのです。

小遣いを報酬とするならば、与えっぱなしにならないよう、その後のフォローまでしっかり行いましょう。

親世代がお金の使い方が下手というケースもあり、親の方が「子どもに今月いくら小遣いを与えたかも分からない」というようでは、小遣いを与えることが子どもの教育につながるか疑問です。

成功報酬は小遣いだけに限定する必要はなし

「テストで良い点を取ったらお小遣いをあげる」という条件をつけて子どもに勉強をさせようとすること自体は、それが子どもの成長につながっているという実感があれば、各家庭の方針に従って取り入れても良いのではないでしょうか。

子どもの成功報酬は、小遣いだけに限定する必要はありませんから、テストの点数が良かったら欲しいものをひとつ買ってあげる、行きたい場所に連れて行ってあげるなど、お金だけでない報酬を準備してもよいでしょう。

いずれにしても、一番大切なことは、「子どもの成長」です。

子どもが成長していると感じられなければ、テストの結果次第で小遣いをあげる必要はありません。

子どもの性格なども考慮して、小遣いを与えることに向いていると思われるお子さんであれば、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。


著者

あき

あき

東京都在住。夫、子供3人の5人家族。家計簿&家計管理アドバイザー。 節約主婦として日本テレビ「ヒルナンデス」、NHK「人生レシピ」フジテレビ「バイキング」などに出演。著書に「あきの新ズボラ家計簿(秀和システム)」他。 もともとは超がつくほどの現金主義だが、最近はほぼ全額キャッシュレス決済。ポイ活や家計簿アプリにも詳しい。