子どもがテストで0点をとったときに。“失敗を成功に変える人の考え方”とは #ビリギャル著者に聞いた

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2021.12.27

みなさんは、失敗を恐れ過ぎてはいませんか? 我が子の挑戦を応援してあげられていますか? やりたいことがわからない中高生も自分の選択肢を広げるために知識や経験を積むことで、進むべき道が開けていくはずだと、『やりたいことが見つからない君へ』の著者・坪田信貴さんはいいます。だからこそ、失敗を恐れず、挑戦することが大切なのです。

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教えてくれたのは……坪田信貴さん

120万部超のベストセラー『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話(通称:ビリギャル)』の著者。『やりたいことが見つからない君へ』から自分の人生を自分らしく生きるためのヒントを見つけましょう。

書影出典:www.amazon.co.jp

やりたいことが見つからない君へ』(小学館Youth Books)
著者:坪田 信貴
価格:990円(税込)

失敗が当たりパターン発見のもと

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「どんな人でも、成長のためには失敗が欠かせません。 今、やりたいことをやるにしても、いつかやりたいことをやるにしても、失敗がなければやり遂げられないはずです」(坪田さん)

やりたいことが見つからない若者にとって、目の前のやるべきことから逃げずに挑戦することはとても大切なことです。どんな人でも成長のためには失敗が欠かせないからです。
抽象画で有名なピカソも卓越した画力を持ち、写実画から始まり、さまざまな画風を試した結果、あの独特のが画風にたどり着いています。作家の芥川龍之介もまた、古典物語のリメイクという形の当たりパターンを見つけるまで試行錯誤を繰り返していたといいます。

「このように、成功した人は、その人なりの成功パターンをつくりあげています。 さんざん試行錯誤して、たくさん失敗をしておくと、自分の当たりパターンや成功パターンがわかるようになるのです」(坪田さん)

失敗にめげないから成功する

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「一見成功しているように見える人でも、実はたくさんの失敗をしています」(坪田さん)

成功している人は「ダメだった、ガッカリ」とめげて終わるのではなく、その失敗のたびに何かを学び、自分の経験値にしてきたからこそ、成功に結び付けることができるのです。

「いろいろな試行錯誤を重ねてきたからこそ、一つの成功が生まれ、それによって周囲からの信頼感が生まれたのでしょう。また、失敗と成功を繰り返すなかから新たな人のつながりもできてきて、新しい仕事につながっていきます」(坪田さん)

ただ、最初から「失敗してもいい」と思っていては、うまくいきません。全力で向き合って結果的にダメだった。そこで歯を食いしばって、「次はどうしたら成功するだろう」と必死に考えることが次の課題や展望につながります。

エジソンの言葉

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成功を生み出すためには、失敗を活かすしかありません。発明王のトーマス・エジソンは「私は失敗などしていない・うまくいかない方法を1万通り見つけただけだ」いう言葉があります。

「多くの人はすぐに『失敗した』と言いますが、それは自分が失敗だと認識しているだけの話です。 でも、成功した人は、それを『失敗』とは思いません。『成功のタネ』と考えます。 他の人から見たら失敗と思えるようなことでも、その経験のなかから『成功のタネ』を見つけ出すことのできる人。そして諦めずにもう一度挑戦できる人。そういう人が、 結果を出せるのです」(坪田さん)

「私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのにもっとも確実な方法は、つねにもう1回だけ試してみることだ」

これも同じくエジソンの残した言葉です。「自分には無理だったんだ」と諦めるのではなく、「その方法が無理だっただけ」だと、違う方法を試すこと大切です。

リフレーミングでポジティブに!

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頑張ってきた子どもが間違ってしまったり、失敗したときに、それを咎めても、そこから何も始まりません。それよりポジティブに捉え直した方が次の行動につながります。物事をそれまでとは違う枠組みで捉え直すことを「リフレーミング」と言います。

「たとえば、テストで0点をとったら落ち込む人が多いと思いますが、考えようによっては、『伸びしろがあと100点分もあるということだ』とポジティブに考えることもできます。同じ経験をしても、『失敗した』という自分の認知を変えることによって、その後の精神状態や行動も変わってくるのです。どんな経験も本人の考え方次第で前向きなものに変わるということです」(坪田さん)

どんな失敗も「これをどうポジティブに見られるかな」と考えてみましょう。毎日訓練をしていると、徐々にリフレーミングというものに慣れてくるはずです。

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「親から褒められず、怒られてばかりの環境で育った人は、自己効力感が低くなる傾向があるからです。もともとの自己効力感が低いと、ついネガティブな考えが浮かびがちになります。そんな人こそ、リフレーミングすることが大事です」(坪田さん)

例えば、「テスト、失敗したらどうしよう」ではなく「もしも成功したら、すごい武器が1つ増えるぞ」とリフレーミングしましょう。実際に声に出して自己暗示をかけると、さらに効力は大きくなります。


頑張って挑戦した先には、失敗が待っていることもあるはずです。そんなときは落ち込んでしまうこともあるでしょう。でも、その失敗を次にしっかり活かしつつ、「この失敗を笑えるネタになるように成功するぞ」と考え方を変えるのも1つ。諦めずに試行錯誤することが成功への近道なのだといえます。

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