夫が家計に無関心で困っています
今回のご相談者は、「夫が家計に無関心」と悩んでいるご様子です。ご相談内容を見てみましょう。
夫婦で協力して家計管理をしたいと思っているのですが、夫が全く家計に無関心で困っています。
夫婦共働きのため、お財布はもともと別なのですが、子どもが2人いるので今後の教育費の負担方法や、貯蓄の方法など話しあいたいと思っています。
しかし、夫はお金のことはもともと気にしないタイプなので、いつもはぐらかされてしまってうまく話ができません。
私の方ではできるだけ計画的に貯蓄をしているつもりですが、夫はおそらく貯蓄はそれほどしていないと思います。
これからは夫婦で協力して貯蓄をしていきたいのですが、どうしたら関心を持ってもらえるでしょうか。
夫が家計に無関心な時の対策
「夫と協力して家計を管理したいのに無関心」「夫は好きにお金を使って自分だけ頑張っている気がする」「夫と協力できていないため将来が不安」など、家計に無関心な夫に困っている人からのご相談は多くいただきます。
夫とお金の話をどう共有すればいいのか分からないまま時間だけが過ぎてしまうと、将来とりかえしのつかない大きな問題となってしまうこともしばしばです。
今回の投稿者のママのように、夫が家計に無関心な場合、どのように関心を持ってもらえばよいのか一緒に考えてみましょう。
1 毎月の収支報告をする
「なんでそんなにお金に無関心なの!」「少しは協力してよ!」と、夫を頭ごなしに叱りつけても、夫婦の仲が険悪になるだけ。とはいえ、「喧嘩になるのは嫌」と遠慮してばかりでは、夫は無関心なままになってしまいます。
家計に無関心な人に、家計簿を見せて「固定費はいくらで食費はいくらで……」など細かな数字を伝えても、煙たがれるだけで、「やっぱり言わなければよかった」と後悔することにもなりかねません。
そのような時にまず試してみてほしいのが、毎月の収支報告です。
「お疲れ様! 家計簿をつけてみたんだけど、今月は5万円の黒字だったよ!」など、あいさつ代わりに、またSNSでのやり取りにさりげなく収支報告も混ぜてみてはいかがでしょうか。
伝える数字もひとつふたつに絞って、簡単にさらっと伝えると、喧嘩にもなりにくいと思います。
月1回伝えるだけでも、夫の頭に「どうやらうちの家計は赤字らしい」など、ぼんやりとした見通しが立つようになります。
全くの無関心からここまでの見通しがつくようになればしめたもの。「将来のためにこれぐらい貯金したいと思っているんだけど……」など、少しずつ家計への関心を引き出していきましょう。
2 やって欲しいことは具体的にする
「もっと支出を減らしてほしい」「ちゃんと貯金してるの?」など、漠然とした質問やお願いは、家計に興味のない人には聞き流されてしまう可能性が高いものです。
やって欲しいことや質問はできるだけ具体的に分かりやすく伝えましょう。
「将来の教育費として500万円貯める必要があるから、お互い毎月3万円ずつ貯金しよう」など、数字を交えた具体的な目標を作ると効果的です。
見返りのない努力ほど、すぐに挫折するもとになりますので、もし目標が達成できたら、こういうメリットがあるというメリットもあわせてしっかり強調しましょう。
3 ポジティブな話をする
家計に無関心な夫を振り向かせるなら、まずはポジティブな話から持ち出すという方法もお勧めできます。
「うちは収入が少ないから」「お金がなくて」「生活が苦しい」「毎月赤字」といったネガティブな情報ばかりを並べられると、誰でも目をそむけたくなってしまうもの。
家計に無関心なのは、家計管理に楽しそうなイメージが沸かないからかもしれません。
「少し頑張れば目標が達成できそう」「これだけ貯金ができれば将来これだけ安心できる」など、「楽しそうだな」と思えるような声掛けからスタートすると、「一緒にやってみようかな」と思ってくれる可能性はぐっと高まります。
深刻な問題がありポジティブな話を見つけにくい場合でも、どうやって解決していきたいのかなど、未来を明るくする話題を織り交ぜるだけで、取り組み姿勢はかわってくるはずですよ。
家計のことは夫婦でできるだけ共有を
投稿者のママは共働きでお財布が別ということですから、お互いにお金の話をしないまま過ごしやすい傾向があります。
お財布が別々でも、お互いに十分な収入がある上に、貯蓄もしっかりできている夫婦なら問題ありません。また、子どもがいないDINKSなら、互いの貯蓄額をしらないままでも大きな問題にならないでしょう。
しかし、子どもがいる夫婦の場合、お互いに貯蓄も少ない状況で子どもが成長すると、教育費負担をめぐって問題が起こる可能性が高くなります。
お互いのふところ具合を全てオープンにする必要はありませんが、お子さんがいらっしゃるなら、一定の範囲内ではオープンにして、お子さんが小さいうちから、協力できるところは協力する習慣をつけておきましょう。