股関節と同じくらい、お尻が硬くなってない?
股関節を柔らかくしたい場合、連動している周りの部位もほぐしてあげることで、ストレッチやトレーニングの効果がアップしやすくなります。股関節は上半身と下半身をつなぐ部位であり、関わりの深い筋肉は、太ももや腹筋など多数存在します。なかでも、とくに硬くなっていることが多いのが「お尻の筋肉(臀筋群)」です。
一日中デスクワークであったり、立ちっぱなしで仕事をしていたり、同じ体勢が長く続く人はお尻の筋肉が硬くなりがちです。痛みや疲れを感じていなくても、筋肉がカチカチになっている人も多くいます。また、ふと鏡に映ったとき「ヒップラインが崩れている気がする……」という人も、臀筋群の硬さが原因となってスタイル崩れを起こしている場合があります。
お尻の筋肉が硬いとどうなる?
筋肉が硬いというのは、単純に疲れが溜まっていることだけが理由ではありません。
「座りっぱなしの格好によって、血行が悪くなっている」「姿勢が悪いためにお尻の筋肉が上手く使われていない」といったことも大きな原因となっているのです。
こういった状態を放置すると、股関節が硬くなるだけでなく、以下のような症状を引き起こす可能性もあります。
- 腰痛
- ヒップラインが歪む、垂れ下がる
- 骨盤が歪む
- 生理痛が重くなる
これらを解消するために効果的なのが、今回ご紹介する「鳩のポーズ」。ヨガでおこなう鳩のポーズは少し難易度が高いため、今回は初心者にも試しやすい簡単バージョンをご紹介します。
詳しいやり方&ポイントは、次の章でチェック!
鳩のポーズのやり方
ここでは、鳩のポーズのやり方をご紹介します。
必要に応じて、バスタオルやブランケットなどを用意しておくと、後でポーズの補助として役立ちます。手の届くところに準備しておきましょう!
- 上の画像のように、左足を身体の前にセット。右足は後ろに真っ直ぐ伸ばす。
- 左右どちらかのお尻が浮いてしまう場合は、タオルやブランケットを下に挟んでお尻を両方安定させておく。
- 後ろ足のかかとは、天井方向に向けるように意識してセットする。
- 1~3でポーズの土台を完成させたら、床に手をついたまま息を吸って背筋を伸ばす。
- 息を吐きながら上半身を前に倒す。無理せず倒せるところまででOK。
- 手をおく場所は、おでこの下に手のひらを重ねる・両腕を前に伸ばして投げ出した状態どちらでもOK。
- ゆっくり呼吸しながら、だんだんと上半身の体重が床の方に重く沈んでいくような感覚を感じて。
1~7の動きを反対側の足でもおこないましょう。
鳩のポーズは1分~2分くらいゆっくりと、時間をかけながら深い呼吸とともにおこなうと、しっかり効果を感じることができます。寝る前など、時間を確保しやすいタイミングでおこなうのがおすすめです。
まとめ
お尻の筋肉は無理に引き伸ばそうとするのではなく、ジワジワと臀部全体がほぐれるのを感じる強度にとどめておきましょう。疲れや痛みを感じていなくても、座りっぱなし・立ちっぱなしが続いた日は1日の歪みをリセットする気持ちで、今回のポーズを試してみてください!