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デリケートゾーンがかゆい…もしかしたら「GMS」かも。大人女性の2人に1人は抱える「GSM」とは

心と体

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 大人女性の2人に1人は抱える「GSM」とは

2022.04.07

30代を過ぎた頃から、生理の話はオープンにできる。でも、女性器のトラブルやセックスの悩みについては……まだまだ口外するのに抵抗がありますよね。そんなデリケートゾーンの悩みについて答えてくれたのが、女医の富永喜代先生。日本では珍しい「性交痛外来」を開設し、女性の加齢と痛みの解説本「性のトリセツ」を出版されています。

教えてくれたのは……富永喜代先生

愛知県松山市の富永ペインクリニック院長。性交痛外来では5000人のセックスの悩みについてオンライン診断を行う。現在、YouTube「女医 富永喜代の人には言えない痛み相談」が人気に。更年期を迎える女性に起こる、女性器の老化やセックスの痛みについて、自身の経験も踏まえ詳しく解説されている最新著書『女医が教える性のトリセツ』がある。

書影出典:www.amazon.co.jp

女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)
著者:富永喜代
価格:1,430円(税込)

息子から言われた「ママのアソコくさいよ」のひと言

ショックを受ける女性出典:stock.adobe.com

「大人女性の性」についての本を出版されたきっかけ

富永先生「今から遡ること8年前、当時小学生だった息子を抱っこしていた時に、息子から『ママのアソコ、くさいよ』と言われたんです。あまりのショックで。そしてすぐに私は『そんなはず、ないでしょう!』と返してしまいました。しかし、実は自分も、薄々は気づいていたんです……。」

具体的には、どんな"サイン”が?

富永先生「脱いだズボン股の部分から、以前とは違うニオイがしていたこと。ショーツの擦れで、ヒリヒリと乾燥して痛みがあること。デリケートゾーンの変化や、ニオイの問題は、女性として恥ずかしく、受け止めきれぬまま、日々を過ごしていたのです。」

一番身近な人(息子)から、ニオイを指摘されたことで、富永先生は、1人の女性として、医師として、この問題について、真剣に向き合うことに決めたそうです。

人には言えない、こんな症状ありませんか?

デリケートゾーンの悩み出典:stock.adobe.com

45歳前後から起こり始める、女性のデリケートゾーンのトラブルは、誰にでも起こる自然な変化です。決して恥ずかしいことではなく、症状を認めて、セルフケアを取り入れることが、快適な生活を送るポイント。

以下の症状に、あなたはいくつ当てはまりますか?

デリケートゾーンについて……

  • 膣の乾燥感が気になる
  • かゆみがある
  • ヒリヒリした灼熱感がある
  • ニオイが変わった

尿について……

  • 頻尿(8回以上/日)
  • 量に関係なく、尿もれをしてしまう
  • 排尿が困難なときがある

セックスについて……

  • オルガズム障害(イケない)
  • 挿入前後に痛みがある
  • 性交渉後に出血がある

どれか、一つでも当てはまったら、あなたは「GSM」の可能性があります。

大人女性の2人に1人が「GSM」

GSMとは、一体何なのでしょうか?

富永先生「GSMは、"閉経関連尿路生殖器症候群”の英語の略です。特殊な病気ではなく誰にでも起こる体の変化で、中高年女性の50%以上に生じています。しかし、慢性かつ進行性、自然に良くならないため、セルフケアを早めにすることが重要です。」

同年代の女性がどんなGSMに悩まされているのか……具体的な調査の結果がこちら。

表出典:www.amazon.co.jp

みんな口では言わないけど、同じようなデリケートゾーンのトラブルで悩んでいると知るだけでも、少しホッとしますね。

では、この不快なGSMを回避するために具体的に何をすればいいのでしょうか?

女医がおすすめする「GSM」セルフケア

お医者さん出典:stock.adobe.com

富永先生「ご自分のデリケートゾーンを見たことはありますか? 日本ではまだ、デリケートゾーンをタブー視する風潮が根強く残っています。でも、膣をはじめとする女性器は、命に関わる『核』となる部分です。普段から、こまめにチェックしましょう。」

大事なのは、デリケートゾーンは「第2の顔」と思うこと!

<おすすめGSMセルフケア>

1.デリケートゾンの状態を「目視」する
健康な時なら、顔色がいいように、デリケートゾーンの見た目も、体調により変化します。乾燥やたるみなど、些細な変化に気づけるよう、普段の状態を知っておきましょう。

2.デリケートゾーンにも「スキンケア」を
顔に化粧水や美容液をつけるように、デリケートゾーンも専用のスキンケアを施すことで、内面から溢れる自信や、「現役感」につながります。

3.デリケートゾーンも「洗いましょう」
理想は専用のソープを使い、大陰唇と小陰唇のヒダの間、クリトリスもちゃんと洗うこと。ただし、膣内を洗うことはNGです。


そして、気をつけたいのが「おりものシート」です。

おりものシート出典:stock.adobe.com

富永先生「ニオイが気になるからと、おりものシート。尿もれが気になるから、パッドを使う女性をみかけます。ですが、つけっぱなしはおすすめできません。長時間の装着は、ニオイが悪化する可能性が。そこで対処法として、外出時はつけていても、家に帰ったらすぐショーツから外すこと。短時間装着がおすすめです。」

みんな悩んでるから、恥ずかしくない!

女性出典:stock.adobe.com

老化は見た目だけでなく、デリケートゾーンにまで及んでいます……。女性器の衰えは、「女としての自分」を否定されたようで、なかなか受け入れるのが辛いことですよね。でも、そのまま放っておくのではなく、ちゃんと向き合うことで「新たな魅力」を、自力で引き出していきたいものです。