教えてくれたのは……Samiaさん
整理収納アドバイザー1級。家事をラクにするための収納アイデアを発信。
YouTubeチャンネル名:Samia片付け収納チャンネル
Instagramアカウント名:samia.housework
正しい順番で片付けを成功させよう。
「散らかった部屋を片付けたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」と困っていませんか?
今回は片付けの正しい順番と、実際にわが家のリビングを片付けたときの実例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
片付けの正しい順番3ステップ
片付けには正しい順番があります。3つのステップに沿って片付けを進めることが、途中で挫折せずに片付けを成功させるコツです。
片付けをするときは、整理⇒収納の順番で進めましょう。
整理と収納は混同されがちですが、整理は「不要なモノを取り除くこと」、収納は「使いやすく収めること」です。
モノを捨てるのが苦手で、整理を省いて収納に進んでしまう方も多いのですが、実はそれが失敗のもと。
整理は土台となる大切な工程なので、しっかり時間をかけて行うことで、次の収納の作業がスムーズになります。
整理と収納でしっかり仕組みを整えると、その上の片付けが習慣化しやすくなるという仕組みです。
では次に、片付けの3つのステップを解説します。
片付けの3ステップ
整理収納は以下の3つのステップで進めましょう。
STEP1 出す
STEP2 分ける
STEP3 しまう
実際にわが家のリビングの棚を片付けたときの実例もあわせてご紹介します。
STEP1 出す
まずは、片付けたい場所のモノをすべて収納から出して、テーブルや床の上に並べます。
全部出すとなると手間も時間もかかってとっても面倒なのですが、これがとても重要なステップ。
棚や引き出しに収納されたままの状態では、次のステップがスムーズに進みません。
時間がなくて、すべてのモノを出すのは難しいというときには、「この引き出しの中だけ」「このエリアだけ」というように狭い範囲で区切ると、途中で挫折することなく片付けができますよ。
STEP2 分ける
次に、STEP1で出したモノを「よく使うモノ」と「ときどき使うモノ」と「使っていないモノ」に分けます。
くれぐれも「使えるかどうか」ではなく「使っているかどうか」の事実で判断するようにしてください。
わが家の場合は「毎日リビングで使っているモノ」はたったこれだけでした。
次に使っていないモノを取り除き「リビングでときどき使うモノ」を整理しました。
「1年以上使っていないモノ」は今後も使わない可能性が高いので処分を検討しましょう。ただし、無理に捨てる必要はありません。
わたしは、使っていなくても思い出があるモノや、デザインが気に入っているモノなどは残してOKということにしています。
ただし、ものおきに移動するなどして1軍と2軍のモノを出し入れするときに邪魔にならないようにするのがコツです。
要・不要の判断は、はじめのうちは時間がかかると思いますが、慣れるとだんだん早く判断できるようになってきます。
何度も繰り返し行っていると極力ムダなモノは家の中に入れないように意識するようになりした。うれしいことに、衝動買いで失敗することが少なくなりました。
STEP3 しまう
STEP2で使用頻度別にモノを分けたら最後に収納していきます。
ポイントは、1軍⇒2軍の順番で収納することです。
わが家のリビング収納の場合は、1番下の段が最も出し入れしやすいので、そこに毎日使う1軍を特等席に仮置きしました。次に2軍のモノを置いていきます。
何度も場所を変えて試行錯誤……。最終的にはこのようになりました。
上段は子どもが取りにくい高さなので、主に大人が使うモノを収納しています。子どもが使うモノは下のほうに収納しました。
奥行きのある棚の場合は、手前に1軍のモノ、奥に2軍のモノというように分けて収納するのもオススメです。
もし収納グッズがなければ、いったん袋などを使って仮置きした状態で生活してみましょう。
生活しているうちに「こんな収納グッズがあったら便利そうだな……」というモノがあったら、この時点で購入すれば失敗やムダ買いを防ぐことができます。
正しい順番で片付けを成功させよう!
部屋を片付けたいと思ったら、収納ボックスを先に買うのではなく、モノを全部出して整理することからはじめましょう。今、使っているモノだけを残したら使用頻度によってわけて収納場所を決めていきます。仮置きしてみて使いにくさを感じるようなら、収納場所や収納方法を変えていろいろ試してみましょう。時間があるときにぜひチャレンジしてみてくださいね。