エアコンをまだ使っていない人は「試運転」を
暑くなってくると、いよいよエアコンが欠かせない「エアコン使用シーズン」の到来です。
空調機メーカーであるダイキンによると、例年エアコンを使い始める家庭が多くなる6月ごろから、メーカーにはエアコンの問い合わせや点検の依頼が増えてくるのだそう。
7月、8月の夏本番と言える季節には、修理の依頼もピークに達し、メーカーは順番に対応していきます。
つまり、「いざエアコンを使おうとしたら壊れていた!」なんて時にも、修理までには何日も時間がかかってしまう場合もあるようです。
暑い時期にエアコンが使えないのはつらいですし、何より熱中症など健康を害してしまう可能性もあり危険です。まだエアコンを使い始めていない家庭でも、本格的に暑くなる6月前半までには試運転を行うと安心ですよ。
エアコンの試運転でチェックするべきこと
では、エアコンの試運転では一体どのようなことを確認しておくのが良いのでしょうか?
ここからは、エアコンを試運転する際の手順とチェックポイントについてご紹介します。
1.最低温度で10分程度運転する
まずはエアコンを「冷房」にして、温度を最低温度である16〜18度に設定しましょう。
そして、そのまま10分程度運転します。
なぜ最低温度で10分運転するのかと言うと、万が一エアコンに異常があった場合でも、その異常を検知するには約10分間の冷房運転が必要になってくるそうです。
でも、エアコンは室温が設定温度に到達すると「室内を冷やす」という動作を停止してしまいますよね。
動作が止まってしまっては、エアコンが正しく動いているのか判断しづらくなります。
そこで設定温度を最低温度にしておくことで、室温が早期に設定温度に到達することを防いで異常を検知しやすくなるのです。
2.冷風が出ているかを確認
エアコンが動いていても、冷風が出ていないのでは冷房としての役目を果たせません。
きちんと冷風が出ているかを確認してみてくださいね。
それと同時に、異常を示すランプが点滅していないかもチェックしましょう!
ランプが点滅している場合には異常停止している可能性もあります。
リモコンでエラーコード確認し、購入した店舗やメーカーの相談窓口に連絡してください。
3.室内機から水漏れがないかチェック
きちんと冷風が出てランプの点滅もないようであれば、さらに30分程度運転を続けましょう。
そして、室内機から水漏れがないかもチェックしてくださいね。
なぜ今度は30分の運転が必要なのかと言うと、エアコンの冷房運転時には室内機の中にある熱交換器が冷やされて結露水が発生します。
この結露水は正常な状態であればドレン配管と呼ばれるホースで屋外に排水されます。
水漏れがなくドレン配管から正常に結露水が排水されているのかを確認するためにも、30分程度運転して結露水を十分に発生させることが必要なのですね。
30分程度運転して、屋外のドレン配管からきちんと水が出てきているのを確認できれば安心です。
4.異臭や異音がしないか確認
最後に、異臭や異音がないかもしっかりチェックしましょう。
少しでも気になることがあれば無理に使わずに、メーカーや販売店舗に相談してみてくださいね。
きちんと試運転を行い、快適な夏に!
エアコンの試運転でのチェックポイントを4つご紹介しました。
エアコンを正しく利用して、夏を快適に過ごすために試運転はとても大切なのですね。
これから来る夏本番に備えて、なるべく早いうちからエアコンの試運転を済ませましょう。