作り置きおかずを毎回捨てることに…。食材のムダを徹底的に防ぐ「冷蔵庫の使い方」

家のこと

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2022.07.18

「せっかく買ったのに消費期限が過ぎた」、「安く買った食材を食べきれなかった」など、食材を捨てることはないでしょうか? 本来は食べられたにもかかわらず、捨てられてしまう食べ物を「食品ロス」「フードロス」と呼びます。日本では2020年度、家庭から約247万トンの食品ロスが発生したと農林水産省は推計しています。推計を始めた2012年度以降、最少ではありますが、まだまだ削減できるはずです。今回は、そんなフードロスを防ぐ食材管理のベストな方法を、料理研究家かつ「食品ロス削減アドバイザー」としても活動している島本美由紀さんに教えていただきました。

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教えてくれたのは……島本美由紀さん(料理研究家)

島本先生

旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。 料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」、「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動。公式YouTube「島本美由紀のラク家事CH」では家事がラクになるアイデアを発信中。著書は『ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術』など多数。

書影

ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術
著者:島本美由紀
価格:1,100円(税込)

食材は「見える」「まとめる」「取り出しやすい」ように収納する

冷蔵庫

食材のムダをなくすには、何がどれだけあるかを把握していることが大切」と島本さん。次の3つのポイントをおさえて食品を収納すると、食材のムダを防ぐことができますよ。

見える:パッとみてわかるように収納する

島本さん「何がどこにあるのかわかるように収納しましょう。自分だけでなく、家族もひと目でわかるように配置するのがポイントです」

まとめる:用途別にひとまとめにする

用途別

島本さん「朝食でよく使うジャム類や、お弁当用のふりかけ・梅干しなど、用途別に食材をまとめておきましょう。ほしいときに冷蔵庫の奥まで探したり、買い足したあとにあまりを発見したりするのを防げます」

取り出しやすい:浅いタイプ・メッシュタイプのカゴがおすすめ!

島本さん「冷蔵庫の奥までムダなく使えるように、カゴやトレーを活用しましょう。冷気の流れを遮る深さのあるタイプは避け、浅めのものやメッシュタイプを使いましょう」

作り置きおかずは、2つのテクで食べきる!

おかずの作り置きを上手に活用する人が増えている一方で、せっかく作ったのに食べきれないという声もよく聞きます。作り置きおかずを最後までおいしく食べきるには、どうしたらいいのでしょうか? 島本さんに、作り置きおかず食べきりのコツを教えてもらいました。

透明の容器に入れる

透明容器

島本さん「作り置きおかずは、透明な容器で保存しましょう。琺瑯容器は食材のニオイがうつりにくいという利点がありますが、中身が見えないという側面も。どんなおかずがどれくらい残っているのかを家族全員がパッとみてすぐ把握できるように、透明の保存容器に入れましょう」

薄味の食材と組み合わせてリメイクする

島本さん「作り置きしたおかずは、夏場は基本的に3日以内には食べきりたいもの。1〜2日後には水分がとんで味が濃くなっているので、味の薄い食材とあわせてリメイクするのがおすすめです。たとえば、きんぴらを卵と炒め合わせたり、ピクルスを刻んで豆腐にのせたり。
薄味食材と組み合わせてリメイクすることで、飽きずに最後まで食べきれます

「食材の定位置は、ざっくり決めるのがおすすめ!」と島本さん。調味料はドアポケットのみに収める、大鍋をしまえるスペースを開けておく、作り置きおかずを置く段を決めておくなど、冷蔵庫の半分くらいのスペースを目安にざっくりと置き場所を決めていると食べ忘れを防げるのだそうです。
「こだわりすぎず、パッと見てわかりやすく」。これが、冷蔵庫収納の秘訣なのかもしれませんね!

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