冷凍庫は食材をいっぱい入れた方がいい!?「冷蔵庫の節電テクニック」4つのポイント

家のこと

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2022.07.16

全国規模で節電協力が呼びかけられているこの夏。今回は、家庭でできる節電アクションのひとつ「冷蔵庫の節電テクニック」を紹介します。料理研究家であり、「ラク家事アドバイザー」として数多の冷蔵庫チェックをしてきた島本美由紀さんに取材し、冷蔵庫の節電・収納の極意を教えてもらいました。

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教えてくれたのは……島本美由紀さん(料理研究家)

島本先生

旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、手軽に作れるおいしい料理レシピを考案。 料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」、エコの観点から食品保存や冷蔵庫収納を提案する「食品ロス削減アドバイザー」、「冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー」としても活動。公式YouTube「島本美由紀のラク家事CH」では家事がラクになるアイデアを発信中。著書は『ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術』など多数。

書影

ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術
著者:島本美由紀
価格:1,100円(税込)

【ポイント1】冷蔵室にものを詰めすぎない。目安は7割!

冷蔵庫

家族が長期休みに入ることもあり、冷蔵室がパンパンになりがちな夏。できるだけ食材をストックしておこうという意識が働きがちですが、「冷蔵室の収納量は7割までに抑えておきましょう!」と島本さんはおっしゃいます。

島本さん「冷蔵室にものを詰め込みすぎると、冷気がうまく全体にまわらず、余計な電力が必要になってしまいます。また食材がぎっしり詰まっていると、取り出したいものを探すのに時間がかかり、冷気が逃げてしまう原因に。冷蔵室の収納は、7割以下がおすすめです。消費電力を抑えることができ、年間約960円電気代がお得(※)になりますよ!」

【ポイント2】冷蔵室の設定温度は「中」にする

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島本さん「買ってきたビールをキンキンに冷やして飲みたいと、冷蔵室の設定温度を『強』にしていませんか? 『強』のまま使用していると、冷気の吹き出し口近くにある食材が凍ってしまい、早く傷んでしまいます。冷蔵室の設定温度は、『中』で十分。冬は『弱』でもOKです。設定温度を見直すだけで節電になり、年間約1,360円も電気代がお得(※)になります」

【ポイント3】冷凍室は8〜9割が目安。食材は立てて収納を!

冷凍室

冷蔵室は7割以下がおすすめですが、「冷凍室」は8〜9割ほど食材を詰めるといいと島本さん。

島本さん「冷凍室の場合は、たくさん詰めておくことで、室内の冷気をキープしやすくなります。もし8〜9割まで届かないようなら、水を入れたペットボトル数本を冷凍室に入れておくと、効率よく全体を冷やせますよ!
また、食材は“立てて”収納するよう心がけましょう。上へ上へと積み重ねると、下のものを取り出すときに時間がかかり、冷気が逃げ出す原因になります。立てて収納することで、自分も家族も、ほしいものが見渡せて、すぐに取り出せます

冷蔵庫の節電といえば、かつては「冷蔵庫カーテン」の活用が勧められていましたが、「冷蔵庫カーテンがあることで冷気がドアポケットまで届かないので、ドアポケットの食材が傷みやすい」と島本さんは話しています。
冷蔵庫をすっきり保って、何がどこにあるかひと目でわかるようにすることが、節電へのいちばんの近道なんですね!

※:一般財団法人省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」より

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