教えてくれた人……青髪のテツさん
48万人(2022年10月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサー。長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験をもとに、Twitterやブログを通じて野菜や果物の知識を発信中。
『野菜売り場の歩き方』
著者:青髪のテツ
価格:1,430円(税込)
出版社:サンマーク出版
お得に買い物したいときは「入り口付近」をチェック!
野菜の価格は、季節やそのときどきの天候状況などで大きく変動します。さまざまな食材が値上がりしていくなか、少しでもお得に野菜を購入できるとうれしいですよね。
スーパーの青果コーナーで仕入れや販売の仕事をしながら、Twitterなどで野菜に関する情報を発信している青髪のテツさんによれば、野菜をお得に購入したいときは、「入り口付近」をチェックするといいのだそうです。
「多くのスーパーでは、入り口付近に『広告の品』をはじめとしたその時々のお買い得な野菜を配置しています。もっとも簡単な野菜売り場の歩き方は、入口の野菜をチェックして、その時々のお買い得な野菜だけを買うこと。これだけで野菜の買い物を終えられると節約に繋がります」
旬の野菜を買いたいときは「常温平台」を確認!
では、その時々の「旬」の野菜を探しているときは、スーパーのどこをチェックしたらいいのでしょうか? 青髪のテツさんによると、旬の野菜はより目立つ場所に、旬を過ぎた野菜は目立たない場所に配置するお店が多いのだそうです。
「野菜売り場の真ん中を占める『常温平台のコーナー』など、目立つ場所で販売している野菜は旬の野菜やこれから旬を迎える野菜である可能性が高いです。逆に、壁際の冷蔵ケースの野菜はオフシーズンの場合が多いので、旬の野菜を食べたい方は意識してみてください」
その店の鮮度を知りたいときは「見切りコーナー」をチェック!
価格や旬はもちろん、野菜の「鮮度」も気になる要素のひとつですよね。なるべく鮮度のいい食材を買うと長持ちして、結果的に節約につながる場合もあります。近くに野菜を買えるお店が複数ある場合、そのお店が扱う食材の鮮度はどのように判断すればいいのでしょうか?
答えは、お店の「見切りコーナー」をチェックすること! 青髪のテツさんは、次のように紹介しています。
「商品はさまざまな理由で見切りコーナー行きになりますが、その9割は鮮度劣化が原因。普通のコーナーでは売れないから、撤去して見切りコーナーに回しているので、見切りコーナーの野菜を見ることで通常コーナーの野菜の鮮度がわかります」
たとえば、見切りコーナーにかなり傷んだ野菜が並んでいるなら、通常コーナーには傷みかけた野菜が並んでいるかもしれない。もし、見切りコーナーに少ししおれている程度の野菜が置いてあるのであれば、通常コーナーには鮮度抜群の野菜が置いてあるはずだと解説しています。
お得・旬・鮮度と、買い物の目的ごとに、チェックすべき売り場の「場所」が変化するのですね。ぜひ毎日の買い物の参考にしてください!