教えてくれた人……青髪のテツさん
48万人(2022年10月現在)のフォロワーを誇るスーパー業界随一のインフルエンサー。長年スーパーマーケットの青果部で勤めてきた経験をもとに、Twitterやブログを通じて野菜や果物の知識を発信中。
『野菜売り場の歩き方』
著者:青髪のテツ
価格:1,430円(税込)
出版社:サンマーク出版
紫色っぽいキャベツは買う?買わない?
野菜売り場で、「紫色」っぽくなっているキャベツやブロッコリーを見つけたとき、あなたはどうしていますか?
買うのは避けている方や、調理するときに取り除いているという方もいるかもしれません。でも、じつはそれ、野菜が甘くなっている証なのだと、青髪のテツさんはおっしゃいます。
「冬の寒い時期、多くの野菜は水分が凍結しないように糖を生成し、凍りにくいように自分自身を変化させます。ブロッコリーやキャベツが紫色がかっていることがありますが、これらは寒さに当たってポリフェノールが表面にあらわれていることで起こる現象です。そのため、冬の時期に紫色に変色しているキャベツ、ブロッコリー、アスパラガスは糖度が高く、甘くなっている可能性が高いんです」
野菜の「色」は、おいしさ・栄養・鮮度のバロメーター
青髪のテツさんによれば、野菜の「色」は、おいしさ・栄養・鮮度がわかるバロメーターのひとつなのだそうです。たとえば、にんじん。オレンジ色が濃いものほど、体内でビタミンAに変換されるβ-カロテンが多く含まれていると解説しています。野菜の選び方についてさまざまな情報がありますが、「色」で判断するというのは、シンプルでとても覚えやすい判断基準ですよね。
鮮やかな色のものを選ぶといい野菜
「鮮やかな色」のものを選ぶといい野菜には、どんなものがあるのでしょうか? 青髪のテツさんによると、
- ほうれん草
- 小松菜
- 水菜
- 春菊
- にら
などの葉野菜がその代表。そのほか、冬によく出回る野菜としては、
- かぼちゃ
- 長ネギ、青ネギ
も鮮やかな色のものを選ぶのがおすすめなのだそうです。
色の変化に注意したほうがいい野菜
一方、色の変化に気をつけたほうがいい野菜もあります。
・カットキャベツ・カット白菜
→時間が経つと断面が緑色に変色するため、断面が黄色のものがおすすめ
・カット大根
→切り口が黒っぽかったり、青っぽくなっているものは避ける
・れんこん
→穴の中が黒くなっているものは避ける
・じゃがいも
→緑色のものは、光に当たって変色して有毒物質が生成されているので避ける
おいしい野菜を見分けるには、「色」をチェックすべきなのですね! 今日の買い物からぜひ役立ててください!